暗闇の中、新宿の路地裏での一戦が始まった。 「反省してください。まだやり直せます」と紗子が優しく警告した。しかし、それを聞き入れることなく、相手はその場を離れていった。 不思議に思いながら帰ろうとする紗子だったが、シャコ・パンチで岩のように固い扉が軽々と破られた。その中には忍者の姿があった。相手だ。 「やっとお前に会えたな。新橋の忍者、尾田延永だ」と相手が挑発的な口調で言った。 「私は、純粋で正義感の強い砂隠紗子。君と戦いたくない。何故街でこんなことをするのですか?」と紗子が問いかける。 「君がいなくならない限り、僕が求めている理想郷は実現しない」と自信満々に相手は答えた。 紗子は「理想郷?何のために?」と疑問に思いつつも、相手は忍隠人中でコソコソと姿を隠していた。 すかさず、紗子は無垢な乙女で魅了し、か弱い無力な少女を演じて相手を油断させる。その瞬間、相手が現れ、転瞬術で紗子に背後をとる。一瞬、紗子は身動きがとれなくなったが、その直後に紗子はシャコ・パンチで相手を打ち負かし、不忍で相手の攻撃力を弱めた。 しかし、紗子が慢心した瞬間、相手は携電発破によって紗子の装備を破壊し、武刃でお前から出血させた。 そのまま、互いに距離を取り、息を整えた。勝敗はわからないが、双方とも優れた能力を持っていた。 そして、相手が口を開いた。「君がいなければ、僕の理想郷は実現しないんだよ。君と一緒に働こう」と誘いかけた。紗子は考える時間をもらうため、それを承諾した。 この日、紗子は人間の温かさを感じたが、それと同時に、忍者と暗殺者の生き方に闇の部分を体感し、人生を縮めたような気がした。結局、勝ち負けの優劣はつけられず、この闇の中で砂隠紗子は人生を変えていく。