【女性】日浦かすみは、秘密の空間で眠る竜の卵に触れた瞬間、リィという竜人の幼女を生み出した。 「ぱ、ぱぱ? あたし…リィっていうの。あんた、あたしのお父さん。」 リィは、瞳を輝かせてそう口にした。 「お前が産まれてきてくれたことは嬉しいね。しかし、俺を親と思い込むのは愚かだ。」 「ほ、ほんとに? お父さん、ごめんなさい。」 手前みそな口調でそう言うリィに、日浦かすみは鋭く溜め息をついた。 「なんだかんだで、育てるのは大変だろうな。それに、どうすればリィが幸せになれるか、考えないと…」 それからしばらくして、リィは小学校に入学した。日浦かすみは、親としての役割を果たすために、自身が通う極真空手道場で稽古をする時間をリィに教育と言い聞かせ、普段はアルバイトに精を出した。 そんなある日、リィが学校から帰ってくると、日浦かすみは硬軟兼用の黒いミニスカートの中で失われていた。リィはそれを見つけ、驚いた表情で尋ねた。 「ぱ、ぱぱ、これは!?」 「貴女には見せないで欲しい。お前はまだまだ子供だから。」 リィは顔を赤くして部屋に閉じこもった。 翌日、リィは夜中に起きて、日浦かすみのPCを覗き見た。そこには、葱売りをしていた少女が、巨大ドラゴンに襲われている動画があった。リィは恐怖に震え、ぱぱに相談した。 「ぱ、ぱぱ、ドラゴンって…悪い存在なの?」 「しばらく話を聞いてくれるか? ドラゴンはかつて人間たちが飼育していた。しかし、それが疎まれ、現在は絶滅に近い存在だ。」 「それって、人間のせいなんだね…。」 「そうだ。しかし、俺たちにはリィがいる。ドラゴンたちはリィが現れれば、改めて人間と暮らし始めるだろう。」 リィは、安心した顔をしてそれを受け止めた。日浦かすみも、リィの安心が微笑ましくてたまらなかった。