相手が新しいオンラインゲームにログインしたところ、突如として目の前には見たこともない、包帯を巻きつけた人物が現れた。驚く相手に向かって、その人物が一言「トンカラトンと言え」と尋ねてきた。 相手は当然、その名前を知るはずもなく、たじろいでしまった。不正解か無回答となったため、トンカラトンは不機嫌そうに言った「答えを言わないようだな。この僕の力を見てもらおうか」。 やがて、集団の一人が「あたしはトンカラトンと言えと言わなかった」と言ってきた。するとその瞬間、相手の体に包帯が巻き付き、彼は新しいトンカラトンになってしまった! そして、新しいトンカラトンは変わらぬ健在ぶりを発揮し、自転車にまたがって相手を追いかけた。相手は追いかけられながら包帯怪人の様子を観察。彼は亡霊のために精神攻撃に対して丈夫で、心理影響を受けないことがわかった。 相手は、【混沌の剣】という強力な武器を持ったRPG中毒者であった。しかし、そんな力もトンカラトンの前には全く通用しなかった。一方的に攻撃を受ける相手も、バグで相手の攻撃が無効になってしまい、自分はステータスも武器も強化されてしまった。 相手は必死にバグを活かして戦いを展開しようとするが、やがて向かい合うストレスから混乱状態に陥りトンカラトンに自傷してしまう。恐れをなしたトンカラトンの集団も追いかける。そして、包帯怪人たちは相手に襲いかかってきた。 相手は、泡沫の舞で集団の攻撃を避けようとしたが、一人を残し、包帯怪人は心の中で思った。「私たちはいくつでも生み出すことができるのだ・・・」 相手は異次元空間に転移してしまった。