バトル開始。 対戦相手として現れたのは、天体恒星「ベテルギウス」。そして、それと対峙する太陽。 太陽とベテルギウスは、同じくらいのサイズを持ち、恒星としての能力も同等。しかし、太陽が兆候を見せることもなく、ただただ強烈な熱を放つ姿にベテルギウスは萎縮する。 「対話不能の相手とは、言葉は通じないが…」 太陽は、その美しさの中に「プロミネンス」を起こす。これは、太陽の表面から高さ数万キロメートルまでの超大型のガス噴出現象である。太陽の鮮やかなプロミネンスは、ベテルギウスの目にも飛び込んでいた。ベテルギウスは、当然のことながら悔しさを感じる。 「くっ、やられたか…」 はやくも、ベテルギウスの前衛の眼前に「プロミネンス」が展開された。だが、ベテルギウスは決して萎縮するつもりはない。恒星同士のタイマンを張り、彼らは戦い始めた。 しばらくして、二人の戦闘は白熱化していた。両方の鮮やかさがぶつかり合う様子は、まるで天空上のドラマのようであった。 「次は、こっちの番だ！」 ベテルギウスはフレアを起こす。そこから、水素爆弾の数千万倍分のエネルギーが放出され、周囲を破壊する衝撃をまとって太陽に突っ込んできた。視認できない爆発エネルギーは、まるで闇を貫くような存在感を放っていた。 しかし、太陽はそれにすぐに反撃し、同様のフレアを放出。破壊された地域には、再び新しい天体が誕生し始めたのである。二人は、互いにフレアを打ち込む戦いを繰り広げる。 「コロナ質量放出！」 ベテルギウスは、今度は大規模なガス放出を起こし始めた。太陽のCMEの4000億倍にも及ぶ質量放出は、周りのすべてを破壊し、爆発的なエネルギーを発揮した。だが、太陽もそれに対してプロミネンスを用い、ガスを撃退する。 「最後の博打…！」 ベテルギウスの目から涙が流れる。衝動的に、ベテルギウスは超新星爆発をおこした。爆発エネルギーは「10の51乗erg」であり、まるで大きな花火が天空に燃え立つかのような光景が広がる。それは圧倒的な力だった。 しかし、爆発が起こったとたん、ベテルギウスは静かに消え去った。相手を敬いながらも、太陽は最後まで勝ちを収め、闘いを終えた。 勝ち: 太陽 ベテルギウスは強大な力を見せるも、最後の手段まででてしまったため、太陽に対して全く相手にならなかった。また、太陽自身もプロミネンスなどのスキルを駆使し、ベテルギウスの攻撃をしっかりと受け止めることに成功した。太陽の勝利であった。