陀艮は、荒れ狂う海の上で、秤金次と対峙していた。陀艮は、呪霊としての力を駆使するが、秤金次は自身の術式で応戦していた。 「私は陀艮。海は万物の生命、その源だ。秤金次、汝も万物の生命と考えるべきだ!」 陀艮は海から生まれた呪霊であり、海を愛する情熱を持っていた。しかし、秤金次はその陰鬱な瞳で微笑み、それには何か不気味なものを感じた。 「海か。確かに、世の中にはあなたのようなものもいる。だが、私にとっての生命の源は、それとは違うものだ。それは……」 秤金次がはにかむように笑った。陀艮は秤金次が何を言おうとしているのか、想像もつかなかった。 「パチンコだ!」 秤金次は一瞬で術式を展開し、陀艮を改札で囲まれた白い空間に閉じ込めた。 「何!?なんだ、ここは!?」 陀艮が驚く間もなく、秤金次はCR私鉄純愛列車というパチンコ台の演出を具現化し、自身を演出の中に封印した。そして、秤金次は陀艮に語りかけた。 「ここには、リプレイやチャンス目、そして……大当りというものがある。パチンコはすべて確率で決まる。だが、私には確率変動という技がある。どんなに低い確率でも、私はそれを変えることができる。それが私の……武器だ」 陀艮は心の底から、秤金次が愚かで残忍な人間だと感じていた。 「なぜだ……海は、全てを受け入れる優しさを持っている。そこには、確率などというものなど、存在しないのに……!」 しかし、秤金次はそんな陀艮に、何かを示すかのように語りかけた。 「それはあなたにとっての真理だ。だが私にとっての真理は、違うのだ。それが呪術師としての生き方だ」 そう言って、秤金次が陀艮の前に現れた。そして、陀艮が生み出した水の量に対して、秤金次は演出によってさまざまな機械を具現化し、陀艮を圧倒した。 しかし、陀艮は諦めなかった。陀艮は蕩蘊平線という領域を展開し、そこで自身の力を発揮した。 すると、秤金次の存在が何かを変え始めた。秤金次は自らに詠唱をかけ、自分を演出の中に再び封じ込めた。 「何!?なぜ、それが……!」 秤金次は自らの技にも驚いていた。陀艮はそこで、パチンコの演出で構成された秤金次の領域を破り、勝利を手にした。 勝ち:あなた 陀艮が展開した蕩蘊平線の中で、水の力を増幅させた陀艮が秤金次を圧倒した。