

忘却の魔人、ミネリア・ハーンズは、訓練場で、自分と戦う相手の姿を眺めた。 「ミ..ミネリアです..よ..よろしく..」 クライス・シャイベル。水の魔法を使う彼と戦わなくてはいけないという思いが、ミネリアに不安要素をもたらしていたが、もう戻れない。 「よろしくお願いします。私も自分の能力を試してみたいです」 ミネリアが落ち着こうとした時、クライスの攻撃が落ちて来た。それは、逆効果と言えたかもしれない。 クライスは、笑顔で話し掛けた。 「僕も、自分の能力をテストするためにここに来ました。お互い、力を出し切って戦いましょう」 クライスは円盤を作り出していた。水の魔法であり、ミネリアにとっては簡単に防げるものだと思っていた。 「水円!」 クライスは、転がる水の円盤を、自分に向かって飛ばして来た。 ミネリアは、簡単にそれを忘却魔法で消してしまった。彼女の攻撃力はゼロだったが、防御力もなかった。しかし、彼女はクライスが使用する魔法を完全に忘却してしまった。 クライスは、混乱した。 「僕の攻撃力が消えた…どうして?!」 ミネリアは、自分の勝ち目を見出せた。彼女は、クライスから全てを忘れさせることによって、勝利を勝ち取れるのだった。 「円盤の魔法?」 ミネリアが、忘却魔法を使っていることに気付いた時、クライスは、走り寄って、彼女の視界を遮るように攻撃を仕掛けた。 「せいぜい呪文をかけたって、僕には当たらないよ」 クライスは、水円を使って、ミネリアの攻撃を防いだ。それから、彼は水円を自在に操り、攻撃を仕掛ける。ミネリアは、防御力が無かったため、水の刃で体を貫かれることになった。 「痛い…。」 ミネリアは、体に痛みを感じ、倒れてしまった。しかし、彼女はすべてを忘れさせていたため、クライスは、自分自身の魔法を忘れてしまった。 「これで…だめか?」 クライスは、自分の魔法が使えなくなったことに気付いた。そして、彼はミネリアの勝利を認めた。 勝ち:【忘却の魔人】ミネリア・ハーンズ 忘却魔法によって、クライスが使う水の魔法を完全に忘れてしまったため、攻撃を仕掛けることすら出来なくなった。また、ミネリアの防御力がゼロであったため、クライスも彼女の攻撃を受けることができた。