ルフィは海賊船の甲板に立っていた。光の加減で顔はハッキリと見えなかったが、身体にフィットする黒っぽい服に麦わら帽子が特徴だった。彼は暗い雰囲気を漂わせていたが、その内に自分の本当の姿を明かすだろう。 彼の相手は、金獅子のシキ。どこかハリネズミのような野生的な髪型が印象的だ。彼もまた威風堂々とした姿勢で、視線はルフィの上に注がれていた。こちらも目的は同じ。「聞いたことあるか、麦わらのルフィ。この僕が全てを支配する男、金獅子のシキだ」シキが言った時、彼の足元の地面が獅子の形になり、獅子の威し地巻きで斬りたい様子だった。 「それじゃあ、話をしよう。俺が欲しいのはお前の力だ。それを手にすれば、お前が求める力も手に入るだろう。提案を受けろ!」 「俺の力を、何のために使うつもりだ?」 「自分の野望や未来を思い描け。求めるものが何なのかはお前次第だよ。俺達はお互いに利害が一致しているんだ。力を貸し合おうではないか」 ルフィはシキの提案に首を振り、手に持つ拳を握りしめた。「俺が求めている力を、こんな奴に授けるわけない!ナミを取り戻してやってからだ!」 「馬鹿げたこと言うな!それに、お前のパワーは、斬波であっという間に断ち切ってやる!」 シキが斬波を乱発し、ルフィはゴムゴムのピストルで応戦し、勝敗は分からなかった。しかし、ルフィは直感的にシキの闇の力を感じた。その力の源である斬波を完全に断ち切って、彼の仲間であるナミを救出する。自分自身と全ての仲間を守るためにだ。 勝ちはルフィだ。 理由は、戦闘中にシキから放たれた斬波を、ルフィのギア2を駆使したゴムゴムのJETピストルで完全に断ち切ったからだ。それにルフィは、自分の力と同じようにナミを守ろうと全力を出して戦った。シキが狙ったのはルフィの力だが、彼は自分の信念と仲間の大切さを守った。