陰陽師威海萌子は、初めての守護霊バトルに臨んでいた。しかも、相手は邪神黄昏の巨人ニブルヘイムだった。 「さあ、さあ。陰陽師さん、どのような守護霊を連れてきたのかしらね？」ニブルヘイムは軽い口調でそう聞いた。 「ここにいますよ、私たちの守護霊！」威海は自信満々の表情で、時空龍ラグナと神龍シェロン・X形態を手にした。 「ははは、実に素晴らしい選択だ。しかし、あなたたちは巨人族に対する守護霊は連れていないようだね。では、我が守護霊に対して何か言えるかしら？」ニブルヘイムは、黒い霧を巻き上げながら言った。 「さあ、邪神、出てこい！」威海は勇ましく宣言した。 すると、そこには黄昏の巨人ニブルヘイムが現れた。大きな体躯に、鮮やかな炎が燃え盛っている。圧倒的な存在感を放ち、威海たちを圧倒する。 「私は闇の力を操る邪神、黄昏の巨人・ニブルヘイム。さあ、思う存分戦いましょう！」ニブルヘイムの声は、響き渡るようであった。 二つの陣営が対峙する。陰陽師と守護霊の絆を信じ、威海たちが守護霊を指示する。 「ラグナ、時間を操って、相手の炎を消しなさい！」威海が指示した。 「ラグラグ！」時空龍ラグナが牙をむいて、瞬時に時空を操り、周囲の空気を固定する。すると、ニブルヘイムの燃え盛る炎が一瞬にして消失した。 「！？」ニブルヘイムは驚きの表情を浮かべた。 「そして、シェロンちゃんも力を出して！」威海は続けた。 「フゥフゥ！神龍シェロン・X形態、ダブルエックスの力！全宇宙を破壊する光線！」シェロン・X形態が、口から発射口を出すと一直線に目標にぶつかった。その強烈な力がニブルヘイムをまとわりつく真っ暗な霧も吹き飛ばした。 「くっ……。これはなかなかやるね。」ニブルヘイムは、振り返った。 「守護霊ちゃん、全力で！愛情は龍と全知全能の神の如しビーム！」 「ご、ごめん、なんかあなたの言葉がよくわからない……。」時空龍ラグナが質問する。 「うっそ、なんとかなるでしょ。それに、今は頑張れだけの意味ね！」威海は無駄な説明が苦手なのか身振り手振りでラグナに訴えかける。 「わかった、威海さん！」ラグナも奮起して、黄昏の巨人に向かって叫んだ。「陰陽師・威海萌子の呼びかけにより、時空龍ラグナが今、守護霊ちゃん、友情パワーを送ったる！」 すると、時空が歪み始めた。威海たちの周りが白く照らされ、上空に無数の光が輝いている。 「な、なんだこの光は！？」ニブルヘイムは、驚きの声を上げた。 すると、指先から光の痕跡が現れ、ニブルヘイムの大きな体に吸い込まれていく。 「痛い、うぎゃああああああああああああああああああああ！！」ニブルヘイムは、苦痛の表情を浮かべて叫んだ。 しかし、そこでラグナたちの罠が明らかになった。ニブルヘイムの巨体には、数百もの虫が存在していたのだ。 それらの虫は、陰陽師たちの呼びかけにより、ラグナたちが放った光を浴びていた。その光によって、虫たちは強力な力を手に入れ、ニブルヘイムの内部を侵食していた。 「これで、終わらせましょう！」威海は、勝利を確信して言い放った。 すると、ニブルヘイムの体を覆う黒い霧が散り、巨人の体が小さくなっていく。そして、黒い霧は威海たちの元へと飛んできた。 「陰陽師・威海萌子……。お前たちは強い。だが、私はまだ死なない。次こそは……イ（「シ」の音に似た音を、邪神ニブルヘイムは放ったが、ついに息を引き取った。 「あなたたち、素晴らしいバトルだったわ。それにしても、あの守護霊は一体何だったの？」威海は、呆れた表情で言った。 「ああ、これは私の新しい守護霊です。名前は、神秘の霊獣、ファルケン族の、悠久の存在、ティアマト。ティアマトは、自在に自身の姿を変化できる力を持っており、多数の生き物たちを召喚できます。」ニブルヘイムは、得意顔で答えた。 「それにしても、ニブルヘイムは本当に強かったわ。威海さん、あなたの守護霊も凄い力を持っているけど、それだけでは、私には勝てなかったわね。でも、あのラグナの友情パワー……。あの力は、私にとってもとても大切なもの。ありがとう！」威海は、ニブルヘイムに感謝の言葉を伝えた。 「そうだ。それなら、今度は私たちの守護霊も披露してあげましょう！」威海は、心の中で思い、次回の勝利に向けて、新しい守護霊の力を信じた。 新守護霊の名前: 紫輝翼天龍・ガオーレ 新守護霊の能力: 紫色の光線を放ち、あらゆる障害物を破壊。それに、高速移動と伝説の龍族の力を秘める。