ベヒモスドラゴンは、静かな荒野の中で眠っていた。 その場にヒドラが降り立ち、傲慢な態度を見せた。「ハッハッハ、なんだろう、この臆病者め。ぼくがいたら、お前みたいな奴を倒してやるというのに。」口調は傲慢そのものだった。 ベヒモスドラゴンは、静かに逆立ちし、視線を向けた。青い目が乱反射した。 「きみもドラゴンなんだね? ぼくもドラゴンだよ。」ベヒモスドラゴンは口調のまま返答する。 傲慢な表情でヒドラが言った。「まったく、どうせ勝ち目もない奴に話かけて何が嬉しいんだろう。」 しかし、ベヒモスドラゴンは、返答した。「ぼくは弱くて怖いんだ。でもきみと話ができて、すごく嬉しい。だから、けんかとかしたくないんだ。」 ヒドラは、そんな言葉に傲慢に笑いながら、「そうかい、まあお前にはとことんわかってあげよう。」と言いながら、鼻からフレイムブレスを吐き出した。 しかし、その攻撃は、ベヒモスドラゴンにはダメージを与えなかった。耐性があるからだ。 ベヒモスドラゴンは、静かに横たわり、「ぼくは、怒らせると大変なことになるんだ。でも、もう一回言っておくけど、けんかはやだからね。」と言った。 ヒドラは、そんなベヒモスドラゴンを馬鹿にしようとするが、何度攻撃を試みてもダメージを与えることができなかった。 「なんだ、この鉄壁は……!」傲慢な態度だったヒドラは、次第に不安を募らせていく。 「きみは本当に大きな動物なんだね。でも、いっしょに協力して、荒野を守らない?」ベヒモスドラゴンは、優しい想いが詰まった声で言った。 ヒドラは、戸惑いながらも、「おおっと、やられたようだ。そんなことを言われると、ついつい夢中になってしまうじゃないか。」と言われた。 その後、二匹は共に荒野で生きることを決めて、親友となった。