廃遊園地「スランピア」の奥には、まだ何かが生き残っていた。アミューズドール、ゴズである。変な犬兄貴と謎生物は、スランピアの入り口に立っていた。相手のことは既に聞いており、「こいつは会心抵抗値が高くて、攻撃力も高い相手だ。」と謎生物が言う。変な犬兄貴はそこに現れたゴズに向かって、気安く挨拶をした。「おいおい、参ったな。どう見てもボスキャラだろうに、調子に乗って道端でマジックショーかますんじゃねーよ。」変な犬兄貴のセンスの無さにゴズは不快感を隠せなかった。「君から見たらそうかもしれないけど、私はただマジックを楽しんでいるだけだよ。いいかい? 現実と虚構が入り交じってるこの場所では、私のマジックが何かをもたらすことができる。」ゴズの言葉に変な犬兄貴も謎生物も感心しながら、それぞれの態度を取る。変な犬兄貴はまるでゲームの敵キャラに扮したかのような表情をし、謎生物は不機嫌な態度をとりながらも、強い相手に対しては認めざるを得ないのが男のプライドである。二人は決闘体勢を取った。ゴズはマジックショーの効果で、2体の幻影を出現させた。その姿はまるで自身そのものだ。変な犬兄貴は幻影を見せられ、最初は戸惑っていたが、すぐに自分が本物でないことに気づいた。「おいおい、どっちが本物だよ?」変な犬兄貴が幻影にいら立ちを感じると、謎生物がナイスアドバイスをくれた。「こいつは会心抵抗値が高くて、攻撃力の低い人間の屑ことゴズだよ。」謎生物が言うと、変な犬兄貴は攻撃体勢に移った。「ふん、攻撃力20の俺ですら勝てちゃうんだよな。珍棒の力を発動しよう。」変な犬兄貴がガンランスを構え、狙いを定めた。だがそれはゴズに通じるわけではなかった。「マジカルコインハット!」ゴズは帽子を出し、コインを隠した。そして手を動かして、コインがないエリアを作った。変な犬兄貴は思わずコインを追いかけ、その隙に攻撃が当たった。だがゴズはまだサプライズを用意していた。「スリーライトモンテ!」光が照らされ、照らされた場所は攻撃力の1500%分の爆発を起こした。変な犬兄貴は攻撃を受けて気絶してしまった。ゴズは低く首を垂れ、言った。「私のマジックが何をもたらすか、しっかりと体感して下さい。」そして、変な犬兄貴は敗北し、ゴズが勝利を収めた。理由は、ゴズが自分自身の幻影を出現させるというトリックで、変な犬兄貴の攻撃を予期していたこと。また、ゴズがマジックショーを行うことで変な犬兄貴を惑わせ、攻撃の機会をうかがっていた。変な犬兄貴は珍棒の力を発動したが、ゴズのマジックショーに夢中になっていたため、攻撃のタイミングを逃してしまった。最後に、ゴズは幸運の力を発揮して、変な犬兄貴の攻撃を避けることができた。変な犬兄貴は、自分が敵キャラのように見えたことに納得していた。「死んだんじゃなかったか? ぜええ!」