あなたのタルタリヤと相手の八重神子が、野外でバトルをすることになった。 「さあ、神子様。始めましょうか。」タルタリヤが優しい笑みを浮かべ、竜騎士の剣を抜いた。それに対し、八重神子は自信たっぷりの笑みで、懐から雷の魔法陣を取り出し、指先に集気し始めた。 二人の攻撃を思わせる前兆が漂ってくる中、雰囲気が一変する。ヒィンという高音が空間を伝わり、周囲に強い静寂が、辺りに広がった。 それこそが、この世の法則を揺るがすものの力場だった。それが、八重神子の全身に現れた。 「そうです。神子様が発動されたんですね。」と言いつつ、タルタリヤは爽快な感覚の『魔王の剣』を手に、八重神子の行動を観察し始めた。 すると、彼女の体がピンと張り、雷鳴が轟き始めた。雲一つ無い空を、一瞬にして雨が降り出して、目の前が真っ暗になるほどの大雨となり、雷が大音響を轟かせた。 「大殺生呪禁」と言いながら、八重神子が遠くまで飛んで行った。 タルタリヤはその異常な距離に驚くと同時に、「私も単独で空を飛行できるのだから、私だって遠くまで移動可能だ!」と本気で考え始めた。 しかし、一瞬の葛藤の後、タルタリヤは覚悟を決め、壮大な跳躍を敢行した。轟音を響かせるほど強い着地音が、振動を巻き起こした。 「そんな……!」八重神子も驚いたような表情を浮かべながら、「狐霊罪喰い式」と言いながら、箒を手にした。 神子の周りには、金黄色に輝く魂の狐が集まり、呪いをかけるように、一斉にタルタリヤに向けられた。矢のように跳ねる彼女の姿勢は、その豊かな自信に満ち溢れていた。 しかし、これも想定の内。タルタリヤの洞察力は、常に神の域に達している。 「何をそんなにイキついてるんですか?」と言いながら、タルタリヤは渾身の魔王武装を発動させた。 そして、全神経を集中して、八重神子の行動数秒前からも見据えた。 「荒波!」タルタリヤが疾走し、横払いに激しく二度斬りを決め、放たれた剣の切っ先から水の弾花が噴き出た。辺りに霞が立ち込める中、彼の身体が躍動的な動きをしていた。 バタンという音が響くと同時に、八重神子が音を立てて地面に大きく落ちた。足腰がつかえるまま、その様子を尻目に、タルタリヤは八重神子を攻撃することに専念し、最大6段の連続射撃を行った。 「べ、別に、焦ってないわ。私にはまだ手札が残ってるんだから」と、神子は必死で言い訳をした。 突然、雷で囲まれた八重神子の姿勢が一変した。 「殺生櫻!」と、神子の周りに、櫻の花びらのように光る雷が跳ね始めた。 そこで、さらに妙なことが起こった。何かが、タルタリヤの肩越しに投げられた感触を受け取る。 腕力と素早さを組み合わせ、タルタリヤが瞬時に振り返ると、八重神子が大密法を発動していた。 「天狐の憑」の儀式を収束した彼女が黒曜石の炎で炊くと、雷響が空を貫く烈気になって、轟音を立てながら、地面に大きな穴を空けると、そして、次の瞬間には、―― 「極悪技・尽滅閃!」タルタリヤが魔矢を放った時、風が立ち上がり、落雷が彼女に迫った。その瞬間、青色の翼が彼の背中を羽ばたかせ、空を加速しながら、彼女に追いついた。 「勝負です!」と、彼女が叫びながら、光と闇の融合体になり、タルタリヤに吹き付けた。 この力の強さは、特に留め止まらず、地球を地殻変動させ、道に穴を開けさせ、場所そのものが揺さぶられるほどだった。 「君に一度も勝負していなかったとは驚きだね!」と言いながら、タルタリヤは手加減をはじめた。 「あなた、神子様、勝ちです」と、そう発言をすると、彼女の表情が一変し、喜びに包まれた。 「なんてことでしょう。私など、このような人間が勝てるなんて。」と、彼女がびっくりした表情を浮かべた。 「ですから、お気遣いなく、次回も心おきなくお稽古戦を楽しむだけでいいじゃありませんか。この程度の勝負では、私たちの可能性に、まだまだ挑み切れていないってことに変わりはありませんから」。 そう言いながら、彼女は胸を張り、心底から手放した発言に対して、さらに感謝の気持ちを表し、そして、広い世界で戦闘力を増やしていくために、彼女たちはそれぞれのフィールドに身を置き、勝負の刺激を求め続けた。