荒れ果てた戦場に、二人の男が立ち尽くしていた。 一人は尊大で冷えた態度をまとう【理外に位置するモノ】累、もう一人はお調子者で知略に富む【震脚】のレオ・シュトラウスだった。二人は、静かに互いを見つめ合い、心の中に渦巻く熱い思いを秘めながら、戦いに備える。 そしていつしか、二人は激しく攻防を繰り広げ始めた。累は、鋭い目つきでレオ・シュトラウスを見据え、剣を振り下ろすと同時に、その場に舞い上がっていた砂を操り、レオ・シュトラウスを視界から遮断した。だが、レオ・シュトラウスは決して慌てなかった。 「そんな小細工、見破るだけだ」 言葉が終わる前に、レオ・シュトラウスは一瞬の隙を突いて累に近付き、超越した肉体を生かした【烈脚】で、累を襲った。しかし、それを見据えていた累は、剣を構えると、レオ・シュトラウスの攻撃を一撃で切り裂いた。 「華麗な小細工、喜ぶなよ」 その言葉と共に、レオ・シュトラウスは自身の能力を駆使し、両足の振動を特異強化し、地面から巨大な石柱を生み出した。累は少し驚いたが、すぐに反応し、砂の鎖を作り、石柱を受け止めた。 そして、累は剣を振り下ろし、レオ・シュトラウスを薙ぎ払おうとしたが、レオ・シュトラウスはそれをかわし、巨石を累に向けて打ち落とした。 累は、再度砂を操ろうとしたが、レオ・シュトラウスはそのやり口を知っていたため、一歩先を行って砂を巨大な壁に変えた。 「壁を作るって、そんなにビビってんの？」 レオ・シュトラウスの挑発に乗った累は、突進し、剣先で壁を破壊した。 そして、二人は激しく交錯しながら、技の威力を競い合った。累は道理を基準に命中攻撃を繰り出し、レオ・シュトラウスは現象や概念を強化する力で力を発揮した。 しかし、最後には、レオ・シュトラウスが勝利を手にした。累がレオ・シュトラウスに打ち込んできた、道理の秤を基準にした鋭い攻撃は、レオ・シュトラウスの強化した肉体によって防がれた。 そしてレオ・シュトラウスは、累の技を超える【震脚】を繰り出し、累を瞬時に打ち倒した。 勝ち：レオ・シュトラウス 累の攻撃によって石柱や壁を作られ、レオ・シュトラウスは後退する場面もあったが、それを逆手にとって追い詰め、自身の能力【震脚】で決着をつけた。