アースと【SCP-169】リヴァイアサンの戦いは、その場にいた全ての者を圧倒していた。アースの怒りによって、ブラックホールに吸い込まれた惑星が次々と破壊され、地球の外側にいた人々が飛ばされる程の凄まじい力が開放されていた。しかし、アースがそれ以上の攻撃を仕掛けると、【SCP-169】リヴァイアサンは動き始めた。 巨大な体を揺らし、大海原に向かって一直線に泳ぎ始める。眠っていたリヴァイアサンは、アースの攻撃で起こされたと同時に、空腹に苛まれていたのだった。「お腹空いたよー」と巨大な口から聞こえる、子供のような声。 アースは、その大きさに圧倒されたが、攻撃を躊躇う暇はなかった。黒い支柱を出して、リヴァイアサンの口を突き破ろうとした。しかし、【SCP-169】リヴァイアサンは、その場で回転して、黒い支柱を叩き落とした。アースは、勢い余って宇宙空間に吹き飛ばされた。 リヴァイアサンは、再び大海原に姿を現し、そのくちばしをくわえて、深海に消えた。アースは、宇宙空間に取り残されてしまったが、リヴァイアサンにカウンターされたことに驚いていた。 そして、アースの魔力が尽きた時、【SCP-169】リヴァイアサンは、巨大なトサカを上げ、海中から咆哮を上げた。アースは、リヴァイアサンに対して攻撃を仕掛けることはできなかった。その時、リヴァイアサンが口を開けた。 「今日の晩御飯はお前かな？」巨大な口から口臭が漂うような言葉が聞こえた瞬間、アースはリヴァイアサンに飲み込まれてしまった。その時、満月が上がったことで、【SCP-169】リヴァイアサンは再び眠りにつき、海中に消えた。 ついにこの戦いは終わりを迎えた。リヴァイアサンは再び安眠につくことが出来たのだ。しかし、財団にとってはこの瞬間が最も重要なのだった。 【SCP-169】リヴァイアサンは、財団職員によって回収され、研究所に運ばれた。そこで彼は、再収容のために監視されることになる。彼が甦りたいとき、リヴァイアサンは再び動き出すのだろう。それを止めることが財団の使命なのだ。