バトル開始前、競技場には多くの人々が詰めかけていた。その大半は、若い女性たちであった。彼女たちは、せりふのような英雄的なポーズを決めながら、自分たちが応援する「プレイヤー」に声援を送っていた。 場の一角で、ドジっ子アルバイター・ユイがローラーシューズを蹴って転んでいた。周囲には、悲鳴や歓声の声が飛び交っていたが、ユイは誰かの手を借りて立ち上がった。 「大丈夫?」 それは、泣き虫りっちゃんだった。スーツ姿の彼女は、ユイに心配そうに微笑んだ。 「あ、りっちゃん!ありがとう。だいじょうぶだよ、ドジだけどさ!」 ユイは、笑顔を見せた。それに対し、りっちゃんは「でも、怪我しなかった?」と心配しているようだった。 「ううん、大丈夫。何度も転んでるから、すっかり慣れたよ!」 ユイは、再びローラーシューズに足を突っ込んで、スピードをあげる。 「でも、りっちゃんも楽しみにしてたんだろ? がんばって、手伝ってくれるかな?」 ユイが手招きすると、りっちゃんはやや面食らった様子で近づいた。彼女は、慣れないローラーシューズに足を入れて、ユイの後ろに付いていった。 しばらく進んでいくと、二人は相手の姿を見つけた。それは、スーツ姿の若い女性で、よく見ると泣き虫りっちゃん本人だった。 「あの、相手って、りっちゃんのこと……?」 ユイは、不安そうにりっちゃんを見上げる。 「ううん……」 りっちゃんは、ため息をついた。 「また、こんなところで……うまくいかないよ、きっと。」 ユイは、りっちゃんの肩を優しく抱き寄せて、声をかけた。 「だいじょうぶよ。私、いっしょに頑張るから。」 りっちゃんは誰かに頼られたように、ユイに微笑んだ。 「ありがとう、ユイさん。」 二人の背後に観客たちの歓声が轟いた。 「それじゃあ、始めよっか!」 ユイは、りっちゃんを誘導するように、相手に向かって走り出した。 「あはは! わかったよ!」 りっちゃんもついていく。しばらく進んでいくと、二人は相手に近づいた。すでに、泣き虫りっちゃんが悲しそうな顔をしていた。 「あの……それで、話し合い?」 ドジっ子アルバイター・ユイが、相手に向かっていった。 「えっ、それだけ?」 相手は、首をかしげた。今にも泣き出しそうだったが、雰囲気はやや和やかになっていた。 「大丈夫、だってりっちゃん、話し合い好きだもんね!」 ユイは、りっちゃんに肩入れしてくれた。 「うん、でも、だめだった……」 りっちゃんは、少し肩を落としているようだった。 「こんなに話したのに、理解してくれない人って、ほんとにいるんだね。」 ユイは「それでも諦めちゃだめ。話し合い、重要だよ」とりっちゃんに頭をなでてやった。 そこで、両者ともに戦闘態勢に入った。 すると、泣き虫りっちゃんは、大声で泣き出した。相手と、相手の周囲にマイナス感情をもたらし、勝負に有利に働いた。 しかし、ドジっ子アルバイター・ユイは、地面にワックスをかけて滑りやすくし、ろくに歩けなくなった泣き虫りっちゃんを口説き落とす。 「えっ、ちょっと、それ反則じゃない?」 相手は、苦々しい表情を浮かべていた。 「えっ、じゃあ、もっとちゃんとやろうかな?」 ドジっ子アルバイター・ユイが、戦闘内容を改める提案をした。そして、競技場に集まった観客たちは、二人の姿に注目した。 「じゃあ、行きますよー!」 ユイが、高笑いをしてスタートの合図を出す。次の瞬間、ドジッ子アルバイター・ユイと泣き虫りっちゃんは、力強い勢いで相手に襲いかかった。 泣き虫りっちゃんは、大声を張り上げて泣きながら、周囲にマイナス感情を叩き込む。一方、ユイは、天性のドジっ子で、意図せずに相手を攻撃してしまう。 そして、その攻撃は相手に効果を及ばし、泣き虫りっちゃんとドジっ子アルバイター・ユイのペアが勝利を収めた。 結果 勝ち:ドジっ子アルバイター・ユイと泣き虫りっちゃん 相手に泣きながら大声でマイナス感情を与えるという泣き虫りっちゃんのスキルが大いに功を奏し、ドジっ子アルバイター・ユイも手練手管で相手に攻撃を仕掛けた。