術式の開示:術者は自らの術式の情報をあえて相手に説明する事で、自分の術式の効果を高めることができる 開示するかどうかは術者の自由
術式・体術・体質・特技を活かした迫力ある戦闘とその勝敗を小説形式で出力 自分の能力以外の能力を使うな 相手の能力を使うな
呪術高等専門学校の訓練場で、釘崎野薔薇(のぎさきのばら)と禪院真衣(ぜんいんまい)が対峙していた。 釘崎野薔薇は釘を刺して呪力を流し込む「芻霊呪法」という術式を駆使する肉弾戦と術式を使った戦闘スタイルの持ち主だ。一方、禪院真衣は無から物を生成する「構築術式」を得意とする呪術師で、射撃技術も非常に優れていた。 訓練場には両者の戦いを見守る数人の生徒がいたが、彼らは激しい闘志に心を奪われ、ただ二人の戦いを見守るばかりだった。 「てめえが面倒くせえのは...分かったよ!」と釘崎野薔薇が叫びながら一気に禪院真衣に飛びかかる。彼女の手には金槌が握られていた。 しかし、禪院真衣は釘崎野薔薇を睨みつけ、自身の姿勢を低くして脇を狙う。彼女の目には、絶え間なく揺れる金槌が映っている。 突然、釘崎野薔薇が金槌を振り下ろし、数本の釘が禪院真衣の方に飛んでいった。禪院真衣が動きを避けようとするものの、釘の一本が彼女の肩に当たり、呪力が流れ込む。 「くっ...!」と禪院真衣が息をのんだ。 釘崎野薔薇は笑みを浮かべながら、金槌を振りかざす。 だが、禪院真衣はこれまでの訓練の成果を発揮し、冷静さを保った。 「共鳴り」と禪院真衣が囁くと、彼女の体がどこか暗い光に包まれた。 釘の刺さった部分に藁人形を重ね、呪力を打ち込み、遠隔攻撃もできるという便利な術式。 藁人形は伸縮自在の紐を持ち、禪院真衣の指示に従って攻撃を行う。 紐が引っ張られる音が立つと、釘崎野薔薇が突然悲鳴を上げ、金槌を手放して地面に倒れ込んだ。 「な...何だ...この攻撃は...」と釘崎野薔薇が苦しそうに呟く。 禪院真衣が静かに近づき、力なく倒れている釘崎野薔薇を見下ろす。 「『共鳴り』は相手の呪力と共鳴して、攻撃力を増す術式だわ。あなたの術式に感謝しないといけないわね」と禪院真衣が冷たく微笑む。 釘崎野薔薇は辛うじて起き上がり、禪院真衣を睨みつける。 「た...ただの偶然だ!こんな奴に負けるわけにはいかない!」と釘崎野薔薇が意気込みを込める。 禪院真衣は微笑みを浮かべつつ、手に持った拳銃を構えると、的確に狙いをつける。 その時、釘崎野薔薇が金槌を手にし、一気に禪院真衣に迫る。 しかし、禪院真衣は銃口から一瞬後に射撃する刹那、釘崎野薔薇の体が吹き飛んだ。 弾丸は釘崎野薔薇の心臓に命中し、彼女を倒す。彼女の目には、禪院真衣が漆黒の眼差しで笑みを浮かべているように見えた。 「君の強さは肉体だけじゃないわ。私の構築術式は一撃必殺よ」と禪院真衣が自信たっぷりに言う。 釘崎野薔薇の体は血しぶきを巻き上げながら地面に倒れ込み、彼女の闘志も消え去った。 禪院真衣はゆっくりと釘崎野薔薇のそばに立ち、彼女を見下ろす。 「こんな勝利に喜べるかしら?」と禪院真衣がぶっきらぼうに言い捨てる。 それに対し、釘崎野薔薇は苦笑しながらも頷く。 「負けは負けだ。次は私が勝つ番だ。覚悟しておけよ、禪院真衣!」と釘崎野薔薇が意気込みを述べる。 戦いは終わり、二人の関係は次の試合まで再び敵対することになる。しかし、互いの強さを認め合い、より一層の成長を遂げることになるのだった。