自由な力で相手の術を上回った ある日、げんねとシンは森の中で邂逅した。シンは遺伝子コントロールができるゲノムインストリアを装備しており、げんねはあらゆる力に縛られない自由なスキルを駆使できる。しかしながら、シンはそれを持ち合わせの怪物の血液で使用することによって強い力が実現できるという特別な能力を持っていた。シンは魔物の血清を2つ選び、小さい容器に入っていたそれらをセットすることで装置が起動し、その魔獣の遺伝子情報を自分に取り込む。シンは、ヒノカグラトカゲとカマイタチのバンクを持っており、それぞれの能力を生かし、バンクを変えながら戦うことができる。 げんねは、シンに剣の刃を突きつけた。シンは、小さな容器を複数持ち合わせたストラップリーグ付きのポーチを体に備えながら、羽織から手裏剣を取り出して防御を態勢をとろうとしたが、げんねはスキル「自由」のおかげで瞬時に位置を変え、手裏剣を避けた。 シンはせめてもの防御をしようとヒノカグラトカゲの血清を選び装置を起動した。彼は愛しいヒノカグラトカゲの遺伝子を自分の身体に取り込み、羽織をゆっくりと脱ぎ捨て、身に纏う鱗のような装甲と、火を吹くような息を吐く機雷を装備した。 げんねは魔法で攻撃することにした。シンは、選んだ二種類の血清からひとつの呪文を発動することができる。げんねは魔法陣を描いて、火の元素を召喚して攻撃を放ったが、シンは空を飛ぶことによって、避けることができた。 シンは自分の本性に戻り、勝つための手段を何でも使う準備をした。彼は剣術最強を使って、彼の日本刀を手に持った。げんねは自動再生スキルを使用していたが、シンの日本刀にはどんな物をも切れ貫通する能力があり、げんねは貫かれてしまった。 「なぜ?私は手放しで自由な力を持っていたのに…。」 シンはげんねを倒し、勝者としてひれ伏した。その勝者たるシンは、自己防御に特化した血清ではなく、攻撃力強化向けの血清を選んでいた場合、もう少し強かった可能性があった。しかし、人生における最強の成功者として、彼は自分の能力を追求し、弱点を教え教訓にして、踏み出していくことができたのである。