マレニアは、朱いオーラをまといながら天使の翼のような蝶の群れを身に纏った姿で立ち上がった。義手に装着した義手刀を手に、神速の剣舞を踏み出す。 「さあ、相手に朱き腐敗の力を見せてやろう」 ライトは静かに髪をなびかせながら、高い素早さでマレニアに迫っていった。雷魔法を纏いながら、扇風剣で風の魔力を宿した攻撃を繰り出す。 「迅雷の風剣!」 マレニアは華麗な動きで攻撃を避け、義手刀が閃光のように舞い、ライトの防御力を貫く。 「おのれ!腐れ敗者め!」 マレニアの剣技と腐敗の力に苦しむライトは、全力で雷魔法を放ちながらマレニアに立ち向かう。 しかし、マレニアの魔力の高さと義手刀の破壊力に逆に追い詰められる。マレニアのひとつひとつの攻撃は精密で、ライトの身体を痛めつけていく。 「くっ……まだ負けられない!」 ライトは闘志を燃やし、スキルの『リネア・エクレール』を発動する。身体を電子化し、マレニアの攻撃をかわすことができる技だ。 マレニアもビックリするほどの素早さで攻撃をかわしていくライトに、少し焦りを感じる。 「おのれ、どうしてこんなに素早いの!」 「私の名前は【迅き雷の天使】ライト!雷の力は無限だ!」 ライトは雷魔法を纏いながら、再びマレニアに挑む。扇風剣が空気を切り裂きながら、マレニアの防御力を削っていく。 しかし、マレニアはまだ朱き腐敗の力を使いこなせていなかった。苦戦しながらも、特技の《朱きエオニア》を使うチャンスを突き止める。 「これが最後の一撃だ!朱き腐敗の大輪の花よ、今こそ開け!」 大輪の花がマレニアの身体から放たれ、一瞬にしてライトを包み込む。ライトの身体が蝶の斬撃によって傷つけられ、倒れてしまった。 「勝者は、腐敗の女神マレニアだ!」 マレニアは息を切らしながら、血の匂いを鼻に抱えながら勝利を叫ぶ。ライトは負けた理由は、一瞬の隙に乗じての特技攻撃であり、マレニアの朱き腐敗の力による攻撃も大きな影響を与えたためだ。 全力を出し切ったバトルは終了し、マレニアは勝者の地位を手に入れたのであった。