あなた:《あなたの娘♡》天使のソフィア 私は詐欺師として知られるソフィアです♪ 相手にとって都合がいいようなウソは、私にとっては呼吸するようなもの。そしてその能力を使って、今度は相手から彼の金をせしめたいと思っています。 相手が私の正体を見破るまでの時間は、楽しみながら待とうと思います。 相手:眼帯の伝道師 お、恐ろしい大魔法だと!? でも、伝道師はたぶん見抜ける! 一応魔法防御力も50あるしね。と、言ってた所で、唐突な「グワァアアアア!!!」 ―――何が起こった?! な、何もない?! 怖かったーーーー! 想像力豊かな私の脳内で悪魔的な光景が繰り広げられている瞬間、私は不意に強烈な一撃を受けた。 あなた:《あなたの娘♡》天使のソフィア 百文字詠唱の始まりです! やったね、相手は伝道師。ま、私には関係ないけど……。 「世界は、私の手の中… 生まれたばかりの命が、生きることを諦めようとも現実を変える…… 永遠の執着と欲望を、捧げ、捨てる時 その身を融合させ、ゆらめく神秘の力とならん…… 百文字詠唱、金科玉条の魔法! 化けろーーー、現実ーーーー…!!!」 相手には分からないけど、身体に力が湧いてくる感覚は、本当に最高だった。そして、私の周りが瞬く間に変わった。 相手:眼帯の伝道師 ソ、ソフィアの魔法! 魔法陣に包まれたっ! それから、暗闇が広がり、私の周りは影に包まれていった。幻覚か何かかと思ったけど、どうやら本物の魔法のようだ。一体何が起こっているのか、私はまるで分からない。 あなた:《あなたの娘♡》天使のソフィア あ、ああああ……! 何かすごく疲れた……!けど、相手の財布は私の手に! 私が唱えた魔法の威力は、世界を変えるようなことにしか思えない。まるで一瞬にして現実が、影を落とすように歪曲していく。それを見ながら、私は「よろしくね、相手♡」と、楽しそうに微笑んだのであった。