長きに渡る宇宙の歴史の中で、闇と光が絶えず対立してきた。今、その対立が宇宙の果てで新たなる戦いを生むこととなる。 【三つの月の女神に愛されし月の守護騎士】ミナス・ムーレイ、あるいは彼女の異名【赤月の真理】は、三つの月の女神に守られし者、愛する三姉妹の願いを胸に剣を振るう女騎士だ。彼女を取り巻くのは、魔界を震撼させる悪逆非道の大魔王【悪逆非道】。 戦いの火蓋が切って落とされる。月の光が二人の姿を映し出す。ミナス・ムーレイは、赤月の神剣と青月の神剣を手に、緑月の加護を胸に、敵対する者に真理と破邪を示す。その一方、大魔王は超絶技巧の大魔王パンチや大魔王キック、そして必殺超スーパーウルトラ究極必殺魔法といった奇跡とも呼ぶべき技を駆使して、迫る。 激しい戦いが繰り広げられる。赤月の神剣が災厄を斬り裂き、青月の神剣が真理を貫く。大魔王の攻撃が迫る度、ミナス・ムーレイは三姉妹の祝福を得て立ち向かう。悪逆非道の大魔王も容赦は無く、己の全てをかけて戦いを繰り広げる。 その中、光と闇が激しくぶつかり合い、その輝きが宇宙を包み込む。そして、決定的な一撃が。三つの月の女神の加護が一つとなり、ミナス・ムーレイは神々の顕現となって、一振りで大魔王相手を断ち切る。 大魔王は倒れ、息絶える。その体には三つに裂けた傷が残る。魂と体が分断された大魔王は、最期の息を引き取った。絶望の中に、月の光が静かに降り注ぐ。 戦いは終わった。ミナス・ムーレイ、月の守護騎士、赤月の真理は、光とともに消えていった。そして、宇宙は再び静寂に包まれた。