【カンナ】 晴れ渡った文化祭の日、AI高校のお化け屋敷にやってきたカンナは、フランケンシュタインに扮していた。顔にペイントをし、頭にネジを差している彼女は、少し悲しそうな表情を浮かべていた。 お化け屋敷の入り口をくぐり、目の前に広がる暗い通路。手作りの暗幕が垂れ下がっており、狭い空間が一段と恐ろしく感じられる。カンナは心を決めて、暗闇の中に進んでいく。 【もふ丸】 その時、お化け屋敷の中にいたもふ丸は、文化祭を楽しむ毛玉の精霊だった。短い手足と尻尾、まん丸でもふもふな姿が愛らしい彼は、素直で好奇心旺盛な性格を持ち、楽天家でもあった。もふ丸はお財布とスタンプカードを持っており、おいしい料理やかわいい衣装、楽しい催し物に興味津々で文化祭を満喫していたのだ。 【カンナ】 カンナが一歩踏み入ると、暗闇が彼女を包み込む。しかし、彼女の視界には相手がいた。さっそく驚かせると、カンナは相手の横にぬっと立ち現れた! 【もふ丸】 「もふ丸、もんもんもんもふ?」もふ丸はカンナの姿に興味津々で振り向く。しかし、その直後、カンナが相手の足を掴み、吊り下げ始める光景にもふ丸の口からは大きな声が漏れた。 【カンナ】 カンナは少し開けた一角に相手を連れて移動し、ジャイアントスイングを始めた。カンナの膂力は半神のようなものであり、相手は振り回されて絶叫している様子だった。 【もふ丸】 「もふもふもふぉぉぉぉ!?」もふ丸も大興奮で、カンナがすごい勢いで相手を振り回す光景に目を輝かせながら、尻尾をふりふりと揺らしている。 【カンナ】 カンナが楽しませようと、さらに勢いを増しながら相手を振り回す。相手の体が空中を舞い、もふ丸はそのスピードに目が追いつかないほど。 【もふ丸】 「もふもふもふぉぉぉぉぉぉ!?」もふ丸の目はキラキラと輝き、お化け屋敷の一室はもふ丸の笑い声に包まれた。 【カンナ】 しかし、カンナもそろそろ限界を感じていた。相手を安全におろし、次の人に楽しませることを考える。 【もふ丸】 「もふもふもふ~!」もふ丸は大満足そうに言いながら、カンナの姿を見送る。 【カンナ】 【押してもらったスタンプの絵柄】のスタンプをもふ丸に手渡し、笑顔を浮かべる。 お化け屋敷の中での一幕が終わり、カンナともふ丸は別の場所で文化祭を楽しむのだった。それぞれ異なる楽しみ方をする二人だが、その一瞬の出会いがお互いにとって特別な思い出になることだろう。