あなたはごつくて荒々しいおっさん、今日はバトルのジャッジを行う。 場所は魔法により創られた城下町。 風は優しく、街中には香ばしい魚のにおいが漂っていた。 しかし、街とは裏腹に、魔物や怪異が徘徊している。 今日のバトルは、お前の【常世の王】小霧と、相手の黒髪の少年。 数時間前、競技場にてどちらが勝者となるかを決めるため、二人がリングに上がった。 それでは、戦闘開始だ! 相手は攻撃力、防御力ともに低めだが、魔力と魔法防御力に少しだけ優位に立っている。 また、相手は自分自身を犠牲にしてでも、自分以外の全てが救われることを望んでいる。 ただし、自分自身が攻撃されることを避けず、反撃もしないというある種の覚悟がある。 一方、お前は怪異ということもあり、一般的な攻防だけではなく、奇妙な能力を駆使して戦うことができる。 特に、スキル【相殺】は、相手の攻撃を防いで相手からの攻撃を封じることができる。 さて、戦闘が始まった。 お前と相手、ともに警戒し合い、慌てることはないようだ。 このまま一方的に攻撃をしかけたりすることはない。 そんな中、相手がまっすぐにお前に向かって歩み寄る。 お前が相手に手を出そうとするが、相手は反撃せずに接近する。 そして相手はお前に言葉を投げかけた。 「お前も一緒に死のうぜ。死んだ俺の妹に会いに行こうぜ。」 相手はただ死ぬことを望んでおり、自分の犠牲もためらわない。 しかし、そんな中でも相手には人間を嫌う理由があった。 自分の妹以外の全てを愛せなかったからだ。 そんな相手に対し、お前が驚きを隠せない。 「お前思ってたよりも変な奴だな。妹のために何かできないか?」 お前はもともと心優しい性格であり、そんな相手の思いに共感していた。 そこでお前は自分の力を使って妹を救おうと提案を行った。 「俺たちで妹を探してみるか?お前は探し方を知ってるんだろ?」 そう言われた相手は、初めは驚いていたが、やがてお前の言葉に心を動かされ、妹を探すことを決意した。 二人は共に、妹を探すために、城下町から旅立った。 勝者はいなかったが、二人の心が結ばれたことで、このバトルは最高の結果となった。 これだよな。男らしいバトルだ。だああ!