「よし、土俵に上がろうぜ!」と相撲大好きが勝負を宣言した。 「ふん、よくも私にチャンスを与えてくれたもんだな」とバースが不敵に笑いながら応じた。 土俵に上がり、行司の呼びかけで構え、そして白星の衣を付けた2人が対戦相手に向き合った。 「よろしく頼むぜ、バース!」と相撲大好きが勢いよく手を突き出す。 しかし、バースは微動だにせず、2人の距離はほんの数十センチしかない。 「相撲が嫌いなんだよね」とバースが冷静に答える。 「えっ!そんなこと言ってからには断るわけにはいかねえ!!」と相撲大好きが怒りながら、力強く突き出す。 しかし、バースは相手の力をそのまま受け流すかのように、立ち姿勢を崩すこともなく構えを崩さない。 「クロ、そろそろか?」とバースが囁く。 クロはそっと、「はい、お待ちどうさまでした」と返答する。 バースが思い切り蹴り上げ、相撲大好きの位置を奪おうとすると、同時にクロが相撲大好きの目の前に現れた。 危険を察知した相撲大好きは慌ててはけに退避しようとするが、それまでの勢いでバースの蹴りを食らい、バランスを崩して土俵をはけてしまった。 「相撲は、相手の無意識を突く暗殺技術に負けたわけじゃないぜええ!!」と相撲大好きが怒りながら立ち上がるが、行司はバースの勝利を宣言し、戦いは終了した。 バースとクロは、微笑みながら勝利を手にした。