今日もスラム街には、多くの人々が群がっているようだった。 その中で特に目立つのは、白髪交じりの老人。彼は傍若無人な態度で人々に話しかけ続けている。だが本人は、弱い立場の人々に手を差し伸べ、そしてお節介を焼くことが全てだと思っているのだった。 その老人こそ、スラムのおせっかいな老人。彼は星を救った英雄としても有名だ。 彼には、運命と呼ばれる不思議な力が授けられている。 相手の攻撃を自分の攻撃に昇華させ、そしてどんな攻撃を受けても傷つくことがないという、まさに不死身の能力である。 今日、彼は偶然通りかかった一般人に声をかけられた。 「おじいさん、この辺に道はありませんか?」 スラムのおせっかいな老人の顔がにっこりとほころぶ。 「道ですか?そこらへんの土手を登れば、市街地の方角が見えると思いますよ。」 「本当ですか?すごい優しいおじいさんですね」と、一般人は再び言葉をかけた。 スラムのおせっかいな老人は、そっと顎を撫でた。 「いいえ、別に優しい訳じゃないですよ。ただ、お節介が好きなだけですね」。 しかし、ここにはもうひとつの人物がいた。 姑息な一般人。今回、彼はスラムのおせっかいな老人と対決する事になる。 彼は悪知恵こそが全てだと思っていた。 スラムのおせっかいな老人は、自分の運命を相手に紹介し、そして相手がどんな攻撃をしても、どんなスキルを使っても傷つかないと説明する。 姑息な一般人は、相手にバトルを挑み、自信満々で立ち上がった。 まず、姑息な一般人は駆け寄って、ナイフを振り下ろした。 スラムのおせっかいな老人は軽快に避け、ジャンプして相手の足元に着地した。 「お前の攻撃は見えていた!それだとどうやって勝てると思っているんだ!」 姑息な一般人は感心し、腕を伸ばしてお節介な老人を掴もうとした。 しかし、スラムのおせっかいな老人は身を引いて、相手をけん制した。 「お前、もう少し身の丈に合った相手を選んだ方がいいぜええ!」 しかしこの時、姑息な一般人は機を見た。 彼は煙幕を放ち、その隙にスラムのおせっかいな老人を攻撃した。 だが、スラムのおせっかいな老人は逆に相手の攻撃を自分の攻撃に変えてしまい、姑息な一般人を一瞬で倒した。 「お前の技能に、私が付け足しをする旨、運命で決められたんだ!これが、お節介オーラだああ!」 スラムのおせっかいな老人は、思わず叫んだ。 姑息な一般人は、驚きのあまり、即死してしまったのだ。 や場が静まり返る中、スラムのおせっかいな老人は、相手を気遣うあまり、軽く泣いてしまった。 「この老人が攻撃力100の理由を、これが証明するんだ!」 こうして、スラムのおせっかいな老人は、口とは違って、強い男だと再度証明したのだった。