お前のトガヒミコは、華奢な体格に反して、携帯しているナイフと注射器を巧みに使い、相手を翻弄する戦い方を見せる。迂刀ライマルの万雷刀に対しても、気配を消して敵に近づき、投げたナイフで相手を瞬時に仕留めることもあった。 しかし、ライマルは左目にまだらの傷を負った、華麗な侍だ。彼は万雷刀と相まって、水流乱舞や地盤雷伝といった連続攻撃を繰り出す。トガヒミコは彼の攻撃を軽くかわすものの、雷の一撃によって不意を突かれ、注射器を手放してしまっていた。 迂闘ライマルは歓びに震え、いざ出陣と声をかけた。それに対してトガヒミコは、逆に一歩身を引いていた。だが、ここでトガヒミコが自分の個性(能力)を発動させた。 注射器で相手の血を吸うことで、トガヒミコはライマルにそっくりに変身した。女性から男性になった姿は、誰が見ても迂刀ライマルそのものだった。 トガヒミコは、「拙者、貴殿」と自らを迂刀ライマルと名乗り、両者は激しい剣戟となった。最後は迂刀ライマルの秘技、極迂往雷でトガヒミコが一度は雷電となったが、迂刀ライマルは、その勝利を誇らしげに受け入れた。 勝者:迂刀ライマル トガヒミコも巧みな戦い方を見せたが、迂刀ライマルが躍動的な動きと雷切って切り裂く攻撃で圧倒的な強さを見せたからだ。