ごついおっさんのトリビスが、冷静な魔法使いである左門とバトルを開始した。 「よし、始めるぜええ! お前、雷を操るんだろう? こんな荒野に落雷なんかすると、俺がボコられて終わりだぞおお!」 トリビスは、常に帯電している異常性を発揮し、雷を操るのは得意なはずだった。 「そんなに簡単にやられるわけがない。左門がいる限り、どんな魔法でも呪文さえ唱えれば防げるだろう」 左門は、そう言って手元の魔石をにらみつけた。 「やれ―!」 トリビスは、未知の次元から発見されたコアを中心として、雷を放った。 しかし、左門はそれを防ぎきり、さらには反撃に転じた。 「魔物召喚!」 左門が放った呪文により、筋骨隆々な水牛のような魔物が現れた。 「斧狼の召喚石!」 左門が次に召喚したのは、斧を構える人狼のような魔物だ。 トリビスの攻撃をかわしつつ、水牛と人狼を操る左門。だが、トリビスも容易には倒れなかった。 「朧龍の召喚石!」 左門が三度目の召喚石を呼ぶと、朧気な龍のような魔物が現れた。 トリビスは、存在しない実体を自在に操る自分の特性を活かし、朧龍を手玉に取った。 「未知の召喚石、出せよ!」 左門は、最後の切り札として強大な力を持つ未知の魔物を召喚しようとした。 だが、その時だった。 トリビスが、周りの電子機器を全てショートさせる異常性を発揮し、魔石の動作を乱してしまったのだ。 「あああ! どうしてこんなことに……」 左門は、未知の召喚石を出せずに苦悶の表情を浮かべた。 トリビスは、その隙をついて一気に攻撃を仕掛けた。 「勝ちだああ! 電気の魔法がなんだってんの! ふはははは!」 トリビスが勝利を手にした理由は、異常性を活かした電気魔法だった。 左門は、次のバトルに向けて新たな魔石や魔物を仕込むことを決めた。二人は再び互いに興奮し始めた。