ある日の夜、英愛学園の校舎には明かりが灯り、音楽が響き渡っていました。洋菓子店でアルバイトをしていたルビィちゃんも、今夜は特別なお祭りに参加するため、早めに仕事を終え、学園に向かっていました。 ルビィちゃんは明るい笑顔で校舎に足を踏み入れると、そこにはにぎやかな光景が広がっていました。たくさんの生徒たちが集まり、鮮やかな浴衣姿や華やかなドレス姿で踊り、笑顔を見せていました。 「わぁ、みんな可愛い!お祭りって楽しいなぁ♪」 ルビィちゃんはその場に身を乗り出し、自然とリズムに合わせて足を踏み鳴らし始めました。彼女の周りには、踊ることで幸運が訪れると信じた仲間たちも次第に集まり始めました。 「ねこさん、こんなにたくさんの人が集まってきたよ!」 ルビィちゃんは大きな手ぬぐいを被った可愛らしいねこさんを見つけ、声をかけました。 「ふふ、少しでも楽しんでもらえるなら、嬉しいにゃ」 ねこさんはほほえみながら答えます。彼の目には、誰にでも幸せを届けるための力が宿っているように見えました。 ルビィちゃんとねこさんは一緒に踊りながら、周りの人たちと交流を深めました。手ぬぐいを被って踊るねこさんの姿に、みんなは思わず笑顔を浮かべていました。 そんな中、ルビィちゃんはねこさんに向かって言いました。 「ねこさん、このお祭りって、ずっと続くんですか?」 ねこさんは微笑みながら答えます。 「このお祭りは夜が明けると終わりになるけど、思い出は心に残るのだから、いつまでも続いているのよ」 ルビィちゃんはうなずきながら、楽しく踊るねこさんの姿を見つめました。この一夜だけの特別なお祭りで、彼女はたくさんの思い出を作ることができました。 そして、夜が明け、新たなる日が始まりました。ルビィちゃんはお祭りのことは忘れてしまいましたが、心に残る幸せな気持ちを抱えて学園生活を送るのでした。 「あのお祭り、楽しかったなぁ。またこんな特別な日が訪れるといいな」 ルビィちゃんはそっとつぶやきながら、英愛学園の校舎へと向かっていきました。 幸せな思い出はいつまでも心に輝きを与え、何度でも喜びを振りまいてくれるのでした。ルビィちゃんとねこさんの出会いは、ただの偶然ではなく、運命的なものだったのかもしれません。