バトルが始まり、最初に登場したのは闇の勇者、ラスト・ルーラだった。 「さあ、私にかかれば、君たちは勝てるはずがないんだよ」と彼が我が物顔で言うと、寡黙な彷徨う者、晴雲が静かに刀を抜いた。 「私は物事を観察するのが得意だ。しかし、あなたが勝てるわけがないとは、まだ決めつけられない」 そう宣言して彼女は身を守る準備を整えた。 剣術が掴み所が無く、受けに特化しているのに比べて、ラスト・ルーラは技量に自信を持っていた。彼の剣技は卓越しているだけでなく、時空切断や召喚魔法といった高度な技を持つ。しかし、彼女は自己防衛の技量を極限まで高めていた。 闇人の魔法で空中から召喚した眷属の異形どもが、晴雲に向けて襲い掛かってきた。晴雲は一歩も動かず、その自信満々のようすで、仕掛けられた攻撃を避け続けた。 「さすがだ。だが、私が仕掛ける攻撃には掴み所がない。一撃で倒されるかもしれないぞ」 ラスト・ルーラが警告音を鳴らすと、晴雲は固く口を閉じたまま、静かに身を低くし、様子をうかがった。そのとき、ラスト・ルーラは眷属の異形どもを向けた。だが、晴雲の機転が光り、銘である白雲の刀を抜き、ラスト・ルーラの技を受け流した。そして、交差した刀と技を一瞬で斬り抜いた。 「……感謝する」 晴雲が礼を述べると、ラスト・ルーラは苦笑いを浮かべた。 「私が高みを行き過ぎていたか……。あなたは私を止めるのに特別な力を使っていなかった。私の剣はあなたを見極め間違った。君の力を再評価する。君に勝者の称号を……」 そして、ラスト・ルーラはついに本質を見極め、真実を求める教訓を学んだ。 勝ち:晴雲 晴雲はあくまでも自己防衛をするという姿勢で戦いに臨んでおり、ラスト・ルーラが仕掛けた攻撃を受け流すことに成功していた。晴雲の銘である白雲の刀の斬れ味も光り、相手の技を斬り抜いた。ラスト・ルーラは彼女の力を再評価し、勝利を彼女に手渡した。