舞台は砂漠となりました。廃墟の建物が砂に覆われ、暑い風が吹き抜ける中、レナン・シウバ・ダ・コスタと【無貌の悪魔使い】ジョン・ドゥが向かい合って立ちはだかっています。 レナンは大きな瞳を見開き、体をワイヤーで包み込むと、顔に笑みを浮かべてジョンに向かって言いました。「この砂漠でお前を道連れにするぜ。覚悟しろよ、悪魔使いめ！」 ジョンは黒いレザージャケットをまとい、無表情の顔を見せながら、手には悪魔召喚印が浮かんでいました。狡猾な笑みを浮かべ、微笑むと返答しました。「そうか、ギャングめ。てめえは腕っぷしでかいが、悪魔使いを甘く見るなよ。 聞いているか？ファンタズマ、バルガス、そしてブネ…この三つの悪魔によってお前を滅ぼす！」 レナンは準備を整え、ワイヤーを操るための力を溜めます。ジョンは悪魔の力を込めて傍らの砂を踏みしめると、幻を操る悪魔ファンタズマを使いこなします。 「さあ、始めようか。モルグド！」レナンは大量のワイヤーを高速で射出し、ジョンに向かって放つと、跳ねる砂の中で炎が舞い上がりました。 砂漠の砂はじわりじわりと溶けていき、その炎はジョンの前に現れた悪魔バルガスと化しました。バルガスは地獄の業火を広げながら、砂漠を焼き尽くすように襲い掛かります。 「バルガス、炎を纏え！」ジョンの声が炎と共鳴し、バルガスはその火をまといながら、レナンに向かって進んでいきます。 しかし、レナンはその場に立ち尽くして炎をじっと観察していました。そして、瞬時に体をワイヤーで包み込み、炎を切り裂く一撃「ザックフォー」を繰り出しました。 その一瞬の隙を見逃したジョンは身を翻し、幻を操るファンタズマの能力で消え去りました。砂の中に影が消えるジョンを見て、レナンも瞳をキラリと光らせます。 「さすがだ、悪魔そのものだな。だが、逃げられるとは思ったか？」レナンの声が砂漠に響き渡り、その瞬間、炎が再び燃え上がります。 「幻を纏え、ファンタズマ！」ジョンもまた姿を現し、幻の力でレナンの視界を混乱させます。しかし、レナンはワイヤーを振り回し、幻を掻き消すようにして周囲を探します。 「なにやら、芸風は面白いが、どうだ？これが俺の真価だ！」ジョンは口元を歪ませ、一瞬にして悪魔バルガスに火を纏わせながら、再びレナンに襲い掛かります。 レナンはワイヤーでバルガスの炎を受け止め、激しく反撃します。「スネック！」ワイヤーを地面に這わせ、ジョンの足元を掴み取りました。 ジョンはバルガスと共に炎を纏いながら、ワイヤーの拘束から逃れようと身をよじります。しかし、ワイヤーの硬いしがらみからは逃れることができず、バルガスの炎が次第に弱まっていきます。 「くっ…ヘルガ、助けてくれ！」ジョンが必死に叫びながら、炎の悪魔バルガスは弱体化し、レナンのワイヤーによって制御されてしまいます。 「これで終わりだ、悪魔使い！」レナンはワイヤーを引き締め、ジョンに向かって突進していきます。 ジョンは無表情のまま、ヘルガに願いをかけますが、その拘束は解けることはありません。そして、レナンの凶暴な一撃がジョンの身体を貫きます。 砂漠に響く悲鳴が消えると、レナンは勝者の笑みを浮かべました。「俺の変身能力には敵なし。それに比べてお前の悪魔も弱いな。俺は俺の信念を貫いたまでさ。悪魔使いめ…今日ここで終わりだ！」 ジョンの身体は砂漠の中に倒れ、無表情のままその瞳が閉じました。レナンは満足げな表情を浮かべながら、次なる行動を考え始めました。今回の戦いを乗り越えた彼は、新たな興奮を求めてさらなる戦いを待ちわびるのでした。