智天使サンダルフォンと熾天使メタトロン、二人の天使が対峙した。智天使は青く輝く鎧に翼を持ち、慈愛に満ちた性格であり、熾天使は緑色の鎧に六枚の翼を持ち、荒々しい一面を見せる。智天使は歌を司り、熾天使は謎めいた神の代行者の役割を果たす。天界の光景が幻想的に美しく広がる中、両者が闘いの準備を整えた。 「熾天使メタトロンよ、この戦いは避けられぬものなのか？」智天使サンダルフォンが問いかける。 熾天使メタトロンは静かに頷き、「俺たちはそれぞれの使命を果たすために立ち向かうしかない。悪しき事象を止めるため、この戦いを受け入れよう」と答えた。 智天使は微笑みながら「決して争いたくはないが、天の意志を果たすのも我々の役割だ。尊い生命を守るため、力を合わせよう」と述べた。 二人の間には静寂が流れ、その静寂を破るのは智天使の歌声だった。美しい旋律が鳴り響き、まるで天使の囁きのように聞こえた。しかし、その歌声には戦いへの決意が込められているようにも感じられた。 熾天使は手にした神秘的な本を開き、星々の謎を解き明かすようにして何かを呟いた。その言葉は風に乗って広がり、周囲の空気が緊張感に包まれた。 「それでは、戦いを開始しよう！」智天使が言うと同時に、彼の鎧が光り輝き、周囲に光の輪が広がっていく。 熾天使もまた神秘的な力を込め、空を青白い光が覆い尽くす中、彼の翼から炎が溢れ出す光景が広がった。 最初に動いたのは熾天使だった。彼が放ったのは広範囲を襲う斬撃波の「レイズアーツ」だ。大地が揺れ、猛烈なエネルギーが広がる。しかし、その攻撃が智天使に届く前に、智天使は歌声で応戦した。 智天使の歌声が響き渡り、全てが鮮やかな青と白の光に包まれていく。「フラッシュノート！」智天使が放った光の音符が熾天使に向かって飛んでいく。 光の衝撃が熾天使を直撃し、彼の鎧に深い傷を刻んだ。しかし、熾天使は怯むことなく、再び攻撃態勢を整えた。 「パニッシュ！」熾天使が一瞬の隙を突いて放つ、敵全体を麻痺させる技だ。智天使は攻撃を回避できず、魔法封印状態に陥ってしまった。 その隙をついて熾天使が放ったのは、青白い光線を放つ「メギドレーザー」だ。巨大なエネルギーが地面を焼き尽くすようにして放たれ、智天使に直撃した。 智天使は痛みに歪む表情を見せたが、決して屈することはなかった。「最後の聖歌！」智天使が歌い始めると、空が無数の光矢で満たされ、全てを貫くように熾天使に向かって放たれた。 熾天使は防御を固めようとするが、無数の光矢が迫りくる。熾天使は光矢に貫かれ、その身体に深い傷を負った。 「俺もまた、この力を使わねばならぬか」熾天使が呟くと、彼の緑の鎧が再び輝き出す。 「終わりにしよう。神裁の眼！」熾天使が放つ眼型の浮遊体が現れ、一斉に光線を智天使に向けて放った。 智天使は最後の力を振り絞り、翼を広げて光矢を放つ。だが、熾天使の「神裁の眼」の光線が智天使に直撃し、彼を倒した。 熾天使は立ち上がり、息を整えながら智天使の元へ歩いた。「この戦いは決して忘れない。お前の勇気は尊いものだった」と言葉をかけた。 その時、智天使は微笑みながら力尽き、倒れる。熾天使はその姿を見つめ、天使の魂が空へ昇る姿を見送った。 激闘の末、熾天使メタトロンが勝利を手にした。力強い光と炎が空を彩り、彼の勝利を祝福するかのようだった。