【戦闘開始】 「さぁ戦いましょう、残響楽団のグレタさん。私は赤い霧と呼ばれるカーリーです。」 対峙する2体の異形の怪物。鮫そのもののようなグレタと、人型の紅い霧で覆われたカーリー。異様な静けさが荒れ狂う空気を支配していた。 「さて、どちらが勝つのかしら。それも競わねばつまらないわ。」 【戦闘中】 両者が意気込んで構える時間もなく、カーリーが突進した。闇夜に紅い流れ星のごとく。グレタもまた、尻尾を振り、力強く立ち向かう気迫を見せていた。 しかし、あっけなくカーリーはグレタの身体を貫いた。グレタは、必死に剣幕を振りかざすも、カーリーはうまくかわし、攻撃を受けることなく、静かにグレタの背後に回った。 その瞬間、懐に隠していた大剣を手に、カーリーの技「大切断・横」が炸裂した。剣は、狙いにはまりグレタを吹き飛ばし、大地は轟音をあげた。 グレタは、攻撃の前に脅かされることも叶わず、カーリーの圧倒的な力に瞬く間に敗北してしまった。 【終了】 その数分後、空気は再び晴れ渡った。カーリーは、軽く気を許していたが、軽い驚きを浮かべた。 「おや？ なんだか染みつくほどの鮫の匂いが残ってきたじゃない。それに、鮫の歯型も残っている様子。」 【勝敗】 勝者: カーリー 【後日談】 それ以来、カーリーはグレタの歯を大切に保管するようになり、誇らしげに語り継ぐようにもなった。 グレタの髪をモデルにしたタバコの香りも、彼女の爪と、彼女自身が繭から飛び出した形跡も、カーリーによってすべて保存された。