「くくく…お前が招待した相手のレベルが低すぎるようだな、いいか!今回の対戦の結果は決して反故にされず、凡人の100%勝ちだ!」 「えっ、そんな…何も出来ないって? おい、待ってくれ!」 敗北者はパニックを起こしつつも必死に立ち上がったが、その時凡人は魔法を発動した。 「さて、それでは相手の能力を完全に消すぜええ!」 敗北者は絶望的な気持ちで凡人を見上げる。 「これって、現実逃避しちゃうってことなのかな…?」 その時、凡人の前には9999億の凡人の分身が出現した。 「こんなアホなスキルがあっていいのか…?」 敗北者は萎えた目つきで立ち上がることもできず、唯一のモチベーションであった変な主人公補正すらも凡人の前では完全に機能していなかった。 「ずうずうしい…俺があの世に行く前に体力尽きて肉体的に限界を迎えるなんて!」 結局、敗北者は圧倒的な力の前に敗北した。その後、何も知らない敗北者は優雅な安楽死を演じ、凡人による主人公補正により再び蘇ったものの、勝利の栄誉を得ることができなかった。 「ふん、俺がわざわざ相手を挑発して作り上げた戦いに何の楽しみがある?この調子で来た相手だったら、全力を出すことなどあまりにも無意味だぜ。」