砕人とカリーナはアビィ村の外れで出会った。砕人はカリーナを見て、初めは彼女をおとなしそうな女性だと思っていたが、偽りだった。 「実験開始だ!」カリーナが言うと、砕人は気づかぬうち、地面が滑りやすくなっていた。「泡沫の反応か?」砕人は冷静な目でカリーナを見つめた。 カリーナは薬品を手に持ち「炎をお見せします」と言うと、その場に水を撒き散らし、ナトリウムと水を混ぜあわせた。するとそこは一瞬で明るくなり、周囲に燃え広がっていく。周囲のものは全て炎に包まれ、「炎が一体何なのか?」砕人は戸惑いを隠せなかった。 カリーナは薬品を投げつけ、「爆弾の反応を起こしましょう!」と言うと、ついに自らも巻き込まれる爆風を起こす事態となってしまった。 しかし、砕人はその爆風に耐え、地面を蹴り腰を抜かす動きでカリーナに追い10メートルもの距離を詰めた。そしてカリーナの顔を一瞬にして拳で踏み潰す技・ジャンピング土下座をかました。 「あなたが負けです。」砕人が言うと、カリーナは白い煙を吐いて倒れていった。「理由は簡単です、あなたが薬品の使用で環境汚染を引き起こしたため。」砕人はカリーナを軽く罵った。