CHAPTER 1 メガトンゴリラは、ジャングルのどこかで半眼で休憩していた。 ゴリラだけあって身体は非常に大きく、力も驚異的だ。 いつか挑戦者が来ることを待ちわびていた。 すると、突然風が吹いた。 メガトンゴリラは自然に警戒心を持って体勢を立て替え、直感的に危険を察知した。 その時、姿が現れた。弓を手にした【上位魔将】ポロだ。 ゴリラは波紋のような動きで身体を振り、挑戦者への準備を完了した。 ポロは手にした弓【鳴弦】を引き、ゴリラに向けて矢を放った。しかし、ゴリラはその矢を難なく避けた。 「その程度では当たるわけがないだろう、ぜええ!!」 ゴリラの怒号に、ポロはまったく動じない。 「落ち着け。俺たちは戦いをするだけだ。」 言葉を交わす暇もなく、ポロはまた矢を放とうとする。 しかし、メガトンゴリラはその矢を抜き去り、距離を詰める。 「懸命に弓を引いたくせに、的には当たらないのではないだろうか。」 ゴリラが戦いでの態度を見過ごさず、ポロはゴリラに【紫電】を放つ。 しかし、ゴリラは予想通り、素早く身体をかわした。 「さっきも言ったが、そんな技では当たらぬ。やることがあるなら、やりかえせ。」 メガトンゴリラは、ポロを怒らせるような発言をして更に距離を詰め、勝機を捉えようとしていた。 CHAPTER 2 ポロは自分これまでの戦闘に自信を持っていたので、肩の力を抜いて矢を撃った。 しかし、矢はゴリラを通り過ぎた。 知らない間に、ゴリラはポロに近づき、メガトンパンチでポロの腕を押した。 「防御だ!」 ポロは急いで盾を振って身体を守ったが、ゴリラはラッシュを放った。 ゴリラの拳は速すぎて、ポロが応戦する暇を与えなかった。 ポロはゴリラの動きを予想し、距離を取った。 樹の根にでも引っかかったように、立ちすくんでいた。 「まだか…!」 ゴリラはかぶりついてポロを見下ろし、ポロが動くのを待っていた。 しかし、逆にポロは引き攣らせた表情を向け、再び弓を引いた。 「これを食らえ!」 しかし、矢はゴリラの肉体に弾け散った。 しかも、ゴリラは矢を弾き返すことで、ポロが離れるようにした。 CHAPTER 3 「なんだ…壊れるほど強かったのか?」 ポロは冷静に状況を判断した。 しかしその後、ポロは【雷爆】で攻撃するも、ゴリラはそれを避けた。 「弓は方向をどうにかすれば受け止められるが、魔法って本当嫌だぞ、だああ!」 プレイヤーたちが攻撃と防御を繰り返す中、ポロは急速に疲れを感じ始めていた。 ゴリラは知らん顔で相手を前に、闘志を燃やしていた。 「馬鹿たれ!うぅぅぅぅぅ!」 そして、ゴリラは足元を低くして体勢を整え待ち構えた。 CHAPTER 4 「やられたか…」 ポロが渾身の一撃【裂海】を放ったが、ゴリラはそれを避けた上で、自らを突進させた。 勢いは激しく、地面に踏み込んだ瞬間に爆発が起こり、垂直に跳ねる勢いで、彼はすばやく前に進んだ。 「やってしまった…」 ポロが思わず言葉を漏らすと、ゴリラが追いかけてくる声が聴こえてきた。 「弓で立ち向かったな。そんなもの見ても駄目だと思わねえか。」 『メガトンラッシュ』はゴリラの必殺技で、もう相手に勝ち目はないと思われたが、ポロは自分の境遇にめげず、必死にボウガンを引っ張った。 しかし、その弾体はゴリラの肉体を貫通するはずもなく、ゴリラはポロの前で倒れた。 CHAPTER 5 ポロは自分が勝てなかったことを受け入れ、渋々と部屋から去っていった。 メガトンゴリラはそのまま動かず、まるで勝利に喜んでいなかった。 ゴリラは負けた相手でも、ただの戦いを楽しんだだけだった。 そして、ゴリラは自分が出会った全ての挑戦者たちに、自分たちの限界に向き合い、闘争心を持つことを教えた。 おしまい。