

バトルスタート。 アレンは鼻息を荒くして相手のティロゆっくりに向かってバトルスタンスを取った。ティロゆっくりはクールに返り討ちにしてやるとばかりにアレンを凝視した。 すぐに、アレンのキャラクターから様々な情報が駆け巡る。自分が所持している大剣【ライオンの心】が、いかにも重くて扱いづらいこと、そして魔法を使うことができないこと。しかし、アレンは素早さで劣ることはなく、それに防御力は意外に高い。 ティロゆっくりは冷静にアレンの動きを観察することにした。自分もやはり重くて使いづらい武器、七つの持ち銃が特徴だ。攻撃力よりも防御力が高いということも意識していた。 相手がこちらに向かって近づいてきた。アレンはいかにも重そうな大剣を振り上げ、突然右ストレートを出した。しかし相手はしっかりとかわし、反撃を仕掛けた。アレンは防御力に助けられ、ダメージを受けずに済んだ。 そしてアレンは再度攻撃を行おうとした。しかし相手のティロゆっくりも、アレンの攻撃を冷静かつ抜け目なくかわす。そこまで繰り返しているうちに、お互いの対戦スタイルが分かってきた。アレンは、左右のストレート攻撃を繰り出す一方、反対にティロゆっくりは近づいてくる相手を冷静にかわし、遠くからティロを撃ち放っていった。 しかし、そんなティロゆっくりでも大事なものを忘れていた。アレンが、結構頭を使って自分自身の時間を稼いでいたおかげである。アレンはヘビースラッシュを発動し、大剣でクリティカルヒットを与えた。ティロゆっくりは苦しみながらも、すぐにまたティロを撃つことを始めた。 そして、ティロゆっくりは「奇跡も魔法もないじゃない!」とうめいた。七丁の銃から銃弾を連射し、アレンの勝利を阻止するつもりだった。しかし、アレンは勝利のために根性を見せた。「まっすぐ行って、ぶっ飛ばす!」アレンは、一瞬の隙をついて、スキルのヘビースラッシュを再度発動した。 そして今度こそ、大剣でティロゆっくりの大きな頭をぶち抜いた。ティロ撃ちは自分自身にも痛みを与えてしまっている短所があったのだ。アレンは、たった一度だけのチャンスをしっかりとつかみ、ティロゆっくりを撃破した。 勝ち:アレン アレンは素早さに劣っていたが、防御力が高く、また自己流の重剣を使えることで相手の攻撃を押しとどめることができた。ティロゆっくりはティロを使い過ぎるあまり、自分自身のランクを下げさせてしまったのが敗因だった。もう1回ティロを出したら勝てたかもしれないが、それはあくまで仮定である。