おしゃべり時計と“蛇神に呪われた少女”千石 撫子が召喚され、バトルが始まった。 撫子は静かに手元の御神体を握り締めた。時計が息を殺すような静寂を破り、口ごもるように話し始めた。 「ごめんなさい、ごめんなさい……。でも、そんなに私に近づかないでください」 すると、撫子は時計に向かってちらりと目をやった。 「私って、人見知りだから……。怖いもの知らずのあなたたち、楽しそうに喋るから好きじゃない。それに、時間は……止めて」 撫子の呪文が切れ間なく続いているうちに、時計の針がまわりだした。小さな音が響き渡り、そして……。 「エヘヘ、楽しいわね。時計さん、もうちょっと時間加速させてくれない?」 と言って、投げかけた撫子に対して時計は、 「よく言ったわね。でも大丈夫、私の時間は永遠よ。永遠を意味する強大な力。たとえあなたが無力であったとしても、私はあなたを傷つけることはできない……」 と応じた。 驚くべきことに撫子は、時計が魔法を使って時間を加速しているとは気付かなかった。そしてそんな中、彼女自身の“蛇髪”を使い、時計を攻撃した。 しかし、それが“白き蛇の呪い”として、全てを無視した技であったため、時計は瞬時に破壊されてしまった。 「勝者:“蛇神に呪われた少女”千石 撫子」 おしゃべり時計のスキルを使っても、撫子の“蛇神の力”には勝てなかった。時計は自らの存在そのものが時間であるため、撫子の攻撃を受けることができずに、彼女によって破壊された。