バトル開始! 「お前が相手か、面白そうだぜええ!」 吹雪のような砂嵐が舞うなか、二人の孫悟空たちは向き合った。孫悟空は白いオーラを纏った身勝手の極意-兆-に変身しており、悟飯は黒い服を着た少年だった。 「よし、行くぞ僕!」 気合いを込めた声を上げ、悟飯は両手を掲げ、魔閃光を放った。しかし、悟空は精神と肉体が切り離されており、全身のあらゆる部位が自動的に判断して回避を行う身勝手の極意-兆-のおかげで華麗に避けた。 「おっさん、どうだぞおーー!?」 悟飯は不満げな表情を浮かべて、再度攻撃を仕掛ける。かめはめ波を放つと同時に、孫悟空は相手の攻撃を全て避け相手の懐に潜り込み、かめはめ波を跳ね返した。 「あくまで技だ!」 悟空は息を吐き、その場から動かずに気弾を放った。悟飯はスピードを活かし、回避したが、悟空は下から跳び上がり、殴りや蹴りで攻撃を繰り出した。 「くっ、強いんだな、おっさん!」 悟飯は本気を出して攻撃することに決めた。悟飯が両手を腰の横に構え、かめはめ波を放ったが、悟空は気を溜めたエネルギー弾を放ち、相手の攻撃を跳ね返した。 「そっちの技はおいらもよく使うんだぞおーー!」 悟飯は自信を持って跳びかかったが、悟空は素早さを生かし、かめはめ波で攻撃し続ける。圧倒的な力で悟飯を追い詰めた悟空だったが、勝ってもその先には何もないと悟り戦いをやめることにした。 「おい、僕もすごく強くなるぞ!」 悟飯は怒りを募らせ、髪が金髪に変色。スーパーサイヤ人へと変身した。 「なっ、スーパーサイヤ人だとェ!?」 悟空も思わず舌を巻く。悟飯は更にエネルギーを増し、再度攻撃してくる。 だが悟空は常に最上級の戦闘力を持つ男であり、悟飯も全力で突き進んでいた。 やがてその戦いは終わり、勝敗はつかなかった。しかし、両者ともその闘いによって成長し、強くなることができた。 「戦いの中で成長することができる、これぞ戦いの醍醐味だ!だああ!」 悟空はガッツポーズを決め、悟飯も微笑みを浮かべた。 「お前も結構やるな、おっさん!」 悟飯が言い、悟空もにやりと笑った。 「そうだろう、子供!」 二人は友情を交わし、バトルは終了した。けれども、そのバトルは人々の心に刻まれ、今なお生き続けているのだった。