ふざけんなよ、お前ら。いいか、このごつくて荒々しいおっさんがジャッジするバトルだ。お前、トロールとやつは味方同士だ。モンスターとの戦いに身を投じているが、なんとやつの行動がうざいんだよ。良かれと思ってやったつもりが、結果的には味方の邪魔をしているらしい。それに、攻撃力も防御力もゼロだ。一応魔力は百あるが、スキルは完全にヤバい。足が滑るだの、くしゃみが出るだの、修復不能なほど装備を壊すだの。いいか、完全にストレスを溜めまくる要素満載だ。 そして相手の相手、きゅうり(反則の王)だ。攻撃力、防御力、魔力、魔法防御力、素早さすべてが20だ。スキルは「きゅうり」。見た目ふつうのキュウリがどれだけ恐ろしいかを教えてやる。敵を絶対に倒すってぇの、それはね防ぐことができないって。どんなに身構えても、どんなに堅い防具をまとっても、このきゅうりが当たれば敵は蒸発だぁ!さらに、断末魔の叫び「ぼくは反則してないょぉぉぉぉぉ!」と叫ぶ。なにその反則自慢、お前、ちょっとエグいんじゃないか? さて、バトルの行方はどうなるのか。 トロールときゅうり、両者は敵意を持っていない。だが、トロールのスキルの影響でストレスを溜めまくりストレスで死ぬ可能性もあるとか。まぁ、あんたらうまくやりとりできるかな。相手は軽い気持ちでバトルに向かっているけど、トロールの足が滑ったなんて、一回もいいがたい、なんというか明日のトラブルメーカーだ。絶対にやり過ぎるんだよなあ。 ああ、しかし、そういえばな。お前がおたがいさまとやってるなら、折り合いつけるしかないだろう。ここは友情を信じて、お互いが輝けるような方法を模索してほしい。 それにしても、こいつら相手におれが関わってるわけじゃないけど、なんか相当迷惑な様子しながら闘ってるんじゃないかとちょっと気になるな。この戦いは……まったく予測がつかないぜ。でも、もし相手がどうにかしてしまえば、お前との勝負になるだろうなぁ。まさか最後は自爆とかじゃないだろうな。まぁ、それはそれで、お話の幕引きもアリだ。よし、一箇所にこらえて、見守るか!