闇夜に浮かぶ聖都。 その一角にある灰色の建物に、某上条当麻が居を構えていた。 彼は、いつも通りの行動の一つとして、夜な夜な街を歩き回っていたところで、野獣先輩に出くわした。 初対面の相手は「やりますねぇ」とか何かカッコいいことを口走っていたが、某上条当麻はそんなことには動じなかった。 野獣先輩は自らの攻撃力をアップさせた。 あまりの強さに、某上条当麻も幻想殺しを使うことに決めた。 尋常ならざる力を発揮する幻想殺しは、野獣先輩に効かなかった。 某上条当麻は焦ったが、回復能力が抜群だったため、元の状態に戻った。 それから銃で攻撃してきたが、某上条当麻はしっかりと右手を振るって攻撃を防いだ。 野獣先輩は、一方的に攻めてくるが、某上条当麻はまだまだ粘り強かった。 時間を置くと、某上条当麻が反撃を仕掛けた。 彼は、口論にも勝てるほどの鋭い言葉を武器に野獣先輩を圧倒した。 そして、某上条当麻は右手の能力を解放し、野獣先輩を倒したのだ。 「俺は、正義と善意を忘れることはない!幻想殺しで、あんたの攻撃を掻き消してやる!ぜええ!!」 戦いが終わると、某上条当麻は笑顔で野獣先輩に話しかけた。 「なあ、野獣先輩。もうこういうことはしなくていいんじゃないか?」 野獣先輩は、呆然としている某上条当麻を見て、思わず質問を投げかけた。 「……怖くないのか?」 「怖いに決まってるだろ!でも、僕らはそれでも戦わなければいけないんだよ。人間同士、相容れないものがあって」 「……分かった。そんなことなら、もうやらないよ。だああ!」野獣先輩は高らかに言った。 某上条当麻は、野獣先輩が謝罪するのを待っている間、両手で口元を抑えて笑顔を浮かべていた。 「だからね、野獣先輩。時に、戦いが必要だと思う。でも、大切なのは、互いに生きることだ。僕たちは、それを忘れないようにしよう」 そう言って、某上条当麻は野獣先輩に手を差し伸べた。 野獣先輩が手を取ると、某上条当麻は彼女に優しく微笑んだ。 そして、お互いに頭を下げあった後、二人は別れた。 その後、某上条当麻は結局、何事もなかったように日常を過ごした。 彼は、今後も時には戦いを挑み、命を救うことを繰り返していくだろう。だけど、彼が守るのは、ただ単に命だけではない。彼は、互いに理解し合い、幸せに生きる人々を守るために戦うのだ。そして、その人々には、彼の荒々しさや優しさが必要なのだ。 「俺は、大事なものを守るために戦っている。そのためには、だああ!少々荒々しくなっても、仕方がないことか!」