咲々木灰折は、どこか不安定な気配を感じた。彼女の前に現れたのは、敵のプレイヤーであり、なんと、すでに全ての能力が0であると呼ばれていた麻原尊師だった。現在の彼女は、前だけを見つめ、震えることも出来ないでいる。 麻原尊師「よう、おいらは麻原尊師だ。幻想か現実か分からないけどお前と戦わせてもらったぜ」 彼女は言葉に詰まり、瞬きをしながら、尊師がどのようにして姿を現し彼女を攻撃することだけが彼女の頭に浮かんでいた。 麻原尊師「お前、怯えてるみたいだけど、この戦いで役立つものを持ってきているんだろうな」 灰折は思わずうなずき、自信を持って魔法陣を描いて空間を作り出した。 灰折「灰桜!」 黒煙が立ち上り、それが桜の木を形作り、花の塊と相手を覆った。 麻原尊師「これが何だ?」 麻原は、自分を取り巻く黒煙の中に、何かが出現していることに驚かされ、動揺を隠せなかった。 灰折は攻撃に移ると、桜の花弁を自身に片手で集め、反射的に次の技に移れるようにした。 灰折「灰刃!」 そう言って、灰色の刀を自分の手に生成した。そして、発音した瞬間に、敵へ向けて突き刺した。 しかし、麻原は浮かんでいるような姿勢で、それを自分に突き刺させた。 麻原尊師「だせぇ!」 尊師が言った瞬間に、麻原の姿勢が変わり、咲々木灰折に目線を向けた。目から出血しながら、目の前に消滅したことを確認した。 勝ち:相手 尊師マーチにより、どのような攻撃も一切効果がなかったため。また、麻原自身が全てに信仰され、自信に危害を加えようとする者全てを自殺に追い込むというスキルを使用し、相手にノックアウトされた。