荒々しい男だな、これが本当の戦いというものだ!どうだ、プレイヤーたちよ!いざ戦場へと突入じゃああ! 剣豪・彌生圭が立ちはだかる。黒色の浴衣が揺れる中、見開かれた目は何を考えているのか、私からは読み取れない。しかし、私を倒すほどの力がある、そう信じて臨む。 「それでは戦いを始めるぜええ!」 オルタナティブは、穏やかに目を閉じ、魔法陣をはじめた。万物が絶え間なく変化していく様を眺めていると、不思議な気持ちになっていく。気が付くと、彌生圭は地面に足を踏み立て、剣を携えていた。 「彼女も、相手の力を恐れていないようだぜええ。」 一瞬後、彌生圭がかかげた剣から、一瞬の閃光が走った。まるで剣自体が光を放ったかのような閃光だ。それは太陽の光と同じように眩しく、一瞬にして私たちの視界を奪っていた。 「何だ、その閃光は!?」 奇妙な感覚が広がる中、私は口を開いた。すると、直後彌生圭から地響きがして、私を包む風が自然とやまなくなった。彌生圭は今度は颯爽と剣を振るった。 「さあ、来てみろ!」 剣の刃先が風を切った瞬間、彌生圭の方に向かってレーザーが飛んできた。既にオルタナティブの魔法が発動しており、次元や存在すら変化していた。 「これで終わりじゃ!」と口にすると、オルタナティブは目を開けた。世界があっけなく終わる光景が見えたかと思うと、私は彌生圭の剣を止められていた。 「キレ味が良いけど、オルタナティブには通じないんだぜええ!」 オルタナティブは世界中の次元を消し去り、彌生圭の美禰・政宗に対し攻撃を繰り出す。 「やはり、この戦いも終わりだな……」 万物を司る力、オルタナティブの奥義【万物の一撃】で、彌生圭は蒼白になった。私が剣豪に勝利したのは容易いだった。全ての次元・存在・能力を絶え間なく変化させ、全ステータスΩ∞を超える力を持つ、私に倒すことは不可能だったのだ。 「私が勝利したのは相手の力ではなく、単純に戦略の違いだったぞおお!」 戦いが終わった後、私の顔には若干の満足感があった。これで万物を司る力を持つ者の存在感が大いに高まることだろう。