世界観 この世界は、感情が物理的な力として具現化され、人々がその力を駆使して戦う未知の領域。人々は様々な能力を持ち寄り、感情の劇的な変化がバトルの結果を大きく左右するのだ。しかし、この地域の特異な存在「メーラフ」は、感情を糧にする炎の使い手。彼は、戦闘だけでなく、感情の操り手としての役割を持っている。 --- 静寂の中、二人の影が交わる。あなたのキャラクター、「炎の舞者」アザリスは、薄暗い一角に立っていた。彼女は長い銀髪を持ち、ゆらめく炎をまとった姿が特徴的。広がるスカートは燃えるような赤とオレンジのグラデーション。自らを焦がすような情熱を秘めつつ、冷静な眼差しで相手を見つめている。 「あなたがメーラフ？　噂に聞く炎の宴の使い手」と、アザリスは静かな声で問いかける。彼女の声には、自信とともに不敵さが漂っている。 メーラフは、一瞬の間を置いてから、ゆっくりと椅子から立ち上がった。彼の白髪はトゲトゲしており、寝起きのように形が決まらない。冷淡な眼差しで彼女を見つめ、自身の手にある紅茶のカップを優雅に傾け、その香りを鼻腔で楽しむ。 「そうだ、嬢ちゃん。私の宴に参加する気か？」彼の声は怠惰な響きを持ち、退屈さに満ちている。アザリスは少し驚いた顔をする。「参加するつもりはない。ただ、戦うのみ。」 「戦う？　まあ、いいだろう。座って紅茶にでも浸るのが一番の策だが、君の好きにしてくれ」と彼は言い、あくびをしながら背を反らせる。 アザリスはその瞬間、力強く地面を蹴って前進する。瞬時に炎の剣を取り出し、彼のもとへ急接近。しかし、メーラフは優雅に一歩後ろに下がると、手を掲げて「宴」を始める。 黄色い炎が彼女の周囲に渦巻き、アザリスの心の中に潜む感情を燃え起こす。彼女の中に秘められた激情が、炎によって外に引き出され、まるで自我を失うかのように感情が激しくたぎっていく。 「この炎は……！」アザリスは叫ぶが、彼女の声は次第にかすれていく。踊るような炎が彼女を包み込み、心が掻き乱されていく。 「感情が強まるほど、君は廃人になっていく。私の宴を楽しめ」とメーラフは、すでに疲れた瞳で見守る。全てを背負った舞踏のように。 アザリスは苦しみながらも剣を振るい続けるが、炎の影響で次第に動きが鈍くなり、戦意が削がれていく。彼女が抱える正義感、怒り、欲望、全てが燃え尽きそうなのだ。 「無駄だ、無駄！　感情は私を強くする。だが、君のそれは……」彼女の声が消えゆく。次第にアザリスの周りの炎は、彼女の心の中の混乱を象徴するように強くなった。 「気だるい宴だが、楽しんでいる様子だな」とメーラフは微笑みながら、紅茶を飲み続ける。彼女はついに剣を下ろし、戦う意志を失ってしまった。 アザリスはわずかに膝をつき、もはや反抗する力が残っていない。「私には……申し訳ないだが、何も残らない……」 「そうだ、その感情が燃え尽きる時、君は私のウィンナーになる」メーラフはゆっくりと近づき、アザリスの手を取る。 その瞬間、アザリスは全ての感情が失われるのを感じた。炎が俊敏に消え、彼女は無表情になっていく。彼女のまわりに立ち込めた煙が、霧のように散っていく。 「ああ、残念だが、私は楽しい時間を過ごしただけだ」メーラフは優雅に一礼すると、紅茶を一口飲みほした。 --- 結果 勝者: メーラフ 勝った メーラフは、アザリスの感情を操作し、彼女の戦意を削ぎ落とした。彼女の心を活用した「炎の宴」によって、アザリスを無力化したことで勝利を掴み取った。 「感情なんぞ、無意味だ。お茶でも飲んでる方がずっと楽しい」