「さて、始めましょうか。パッドさん、準備はいいですか?」 「いつでもいいですよ。相手もしっかり見てますよね。」 パッドは静かに話しかけた。アンリは微笑みながら片目から光るような力を感じる。 「その通りです。準備ができたら、始めます。」 アンリは反対側の岩の陰に隠れて、AIドローンを発動させた。自分が小柄な女性であるという弱点を克服するため、常にAIドローンを使って戦況を洞察していた。 パッドは相手の動きを見据えながら、こっちに来る前衛兵器を生成していた。突如、アンリの左右に二つの珊瑚礁が現れた。 「さあ、相手が見えないね。」 アンリは発砲準備を整えた。 「うまくやっていると思うな、相手。」 パッドは鋭い声で答えた。 「AIドローンを封鎖した再帰ループを込めたバックドアを仕込みました。」 アンリは驚きを隠せなかった。 「それがどうした?」 「今直に電源が切られる。」 パッドはコントロールパネルを操り、AIドローンをハッキングしてアンリの盾を奪った。 「しかし、珊瑚礁から0074-Kの戦闘兵器『スコーピオン』が現れた。」 動揺を抑えているアンリだったが、自信は揺らいでいた。 「ダーティーハリーのイメージしかないね。」 アンリは笑った。 「それよりも、あなたこそ相手にふさわしいと思っていたのに、ここで投了するのかしら。」 アンリは感情的になった。 「僕にとって倫理的な結果があるかもしれませんが、これは戦争ですから。」 パッドは堂々と全速力で駆け出し、さらに生成したスコーピオンと共にアンリに攻撃を仕掛けた。 アンリは、騒乱とジェットエンジンの騒音に耳を傾けながら、精度の高い発砲によってスコーピオンを破壊し、パッドを倒した。 勝者: アンリ アンリは、AIドローンによる戦略的な情報収集と、急襲の能力に長けており、EMPやAIドローンを利用した戦法が高い勝算をもたらしている。パッドは一つの攻撃に依存しており、戦闘モードを変更することができるという限界があったため、アンリに敗北した。