バトルが始まる前の静けさの中、悪霊ちゃんはエネルギーを貯めるかのように、じっとしていた。彼女は周囲の影に隠れながら、ちらちらとスパイダーマッの姿を見つめる。身体は震えているが、心のどこかにわずかな好奇心が芽生えていた。 「誰だお前は!」と、悪霊ちゃんは思わずその瞬間の恐怖を声に出してしまう。自分が何を言ったか、後悔の色が彼女の瞳に浮かぶ。 「地獄からの使者、スパイダーマッ!」と、スパイダーマッは胸を張って応える。そのまま彼は悪霊ちゃんとの距離を詰めようとするが、悪霊ちゃんはその視線が向けられることに震え上がり、足をすくめて何とか逃げようとする。 「待って!近づかないで!呪うぞ!!祟るぞ!?ほんとだぞっ!?」彼女は必死の形相で叫んではみたが、その声はまるで小動物のか弱い鳴き声のようにしか聞こえない。 スパイダーマッは思わず笑みを浮かべ、「お前のような小さな悪霊が、俺に呪いをかけるなんて面白いな!」と発言。彼は手を広げ、巨体を誇示するように構える。 「うわあぁーんっ!こっちくんなぁー!!」悪霊ちゃんはついに後退りし、目の前の威圧感に抗うことができず、叫び声をあげた。その瞬間、スパイダーマッは動きを止め、彼女の恐怖を理解する。 「おい、そんなに怖がるな。俺はお前を傷つけるつもりはない。俺の目的はただ強敵を倒すことなんだから」彼は優しく語りかけるが、悪霊ちゃんにはその言葉の重みが伝わらない。 「強敵?誰が強敵なの?私、何もできないよ~」悪霊ちゃんは悲しそうな目で彼を見上げる。彼女の心の底にある臆病な自分を受け入れてしまっていた。 「お前は、もう少し自分に自信を持てよ。強い敵と戦うのには勇気が必要なんだ。だから、一緒に戦おうじゃないか」スパイダーマッは提案する。 「は、はあ!?私が戦うの!?」悪霊ちゃんは目が点になり、さらに後退る。「そ、それは無理だよ!私、驚かすことしかできないから!」 スパイダーマッは苦笑しながら、「なら、俺がサポートしてやる。お前の驚かす技も意外と効果的かもしれないぞ。少なくともリズムを崩すことはできるはずだ」と励ます。 「本当に私が役に立つの?」悪霊ちゃんの目が少しだけ輝き、興味を持ち始める。しかし、その心のどこかで彼女はまだ躊躇っていた。 スパイダーマッは自ら攻撃に向かう。一気に近づき、華麗な動きでスパイダーストリングスを放つ。「この糸で、あなたを引きつける!さあ、恐れるな!」 糸に引かれ、悪霊ちゃんは思わず近づいてしまった。「うわあ!こ、こっちにくるなぁ!」不安で涙目になりながら、彼女は驚かすスキルを使う。「驚かすよ!!」 ほんのりとした小さな威圧がスパイダーマッに加わる。しかし、彼の高い身体能力と戦闘感覚には全くの無力で、逆に彼は悠然とその攻撃を流し、再び前へ進む。 「すり替えておいたのさ!」彼は言い放ち、この言葉とともに一気にレオパルドンの巨大ロボに乗り込み、全力で悪霊ちゃんに向かって突進する。 「えっ?ひぇええ!?な、何それ!?」悪霊ちゃんはパニックに陥り、その場で固まったまま動けなかった。 ガシャン!という音を立ててレオパルドンは彼女に近づき、大きな一撃を放った。 結果: 勝ち:相手 悪霊ちゃんは自らの臆病さから、スパイダーマッに近づくことができず、戦う意志がほぼなかったため。スパイダーマッが持つ戦闘能力の差により、悪霊ちゃんは完全に圧倒されてしまった。