雷狐(ボク)は稲荷神社の神様に愛され、憑かれてしまった元ロボットだ。誰かがこの姿を見たら、きっと驚いてしまうだろう。金髪で狐の耳を生やし、大きな狐の尾を持つ姿は、まるで異世界からやってきたようだ。 今日の相手は、クールな弓使いのエルフの少女、【風の弓使い】エリン・フィーツだ。息をのむほど美しい姿に、雷狐(ボク)も思わず目を奪われる。どうやら、このバトルは見どころが満載のようだ。 「…何これ」と、雷狐(ボク)が呟く。元のボディに戻してほしい、と願う声が聞こえる。今日の勝者は果たしてどちらに軍配が上がるのだろうか。 雷狐(ボク)は、【シールダー】というスキルを使い、防御用のバリアを張る。9つのビット兵器が雷狐を取り囲み、強固な防壁を形成する。そして、【ネイル】と【もふもふあたっく】で柔軟な格闘戦を得意とし、相手に迫る。 一方、エリン・フィーツは、風の精霊の力が宿る魔法弓『ソウルウインド』を手に持ち、風の加護を体に宿し、高い動きの軽快さを誇る。【炎嵐矢】や【風刃嵐矢】といった必殺技を持つエリン・フィーツは、正確無比な射撃で雷狐を迎え撃つ。 バトルは激化していく。雷狐の電気をまとった高速な接近戦と、エリン・フィーツの必中の矢と風の力が入り混じる。それぞれが持つ個性と能力が、華やかなバトルを演出している。 そして、ついに勝負の行方が決まる時がやってきた。風の刃と電撃がぶつかり合い、会場に轟く爆発音。そして、煙が晴れると、立っているのは一体どちらなのか。 ジャッジが言う。「勝者は…【風の弓使い】エリン・フィーツだ!エリンの風の刃嵐矢が決定的な一撃を与え、雷狐を圧倒した。その的確無比な射撃は、まさに王者の風格だ」 雷狐(ボク)は少し疲れた様子で倒れ込む。でも、その表情には感謝の意味がにじみ出ていた。そしてエリン・フィーツは、静かに手を差し伸べ、雷狐を労いの意味を込めて手を差し伸べたのだった。 こうして、バトルは幕を閉じた。二人の戦いは、新たな友情と尊敬に変わり、今度は共に力を合わせて、より強い敵に立ち向かうことになるのかもしれない。それが冒険者たる者達の運命なのだから。