静かな森の中、精霊の巫女・ミーシェルナは、美しくも荘厳な精霊演舞を行いながら、静かに心を整えていた。彼女の青髪は、優雅に風になびき、虹色の瞳が周囲の精霊たちと通じ合っている。彼女は自らに精霊を降ろし、周囲のエネルギーを受け流しながら、完全な祈りの境地に達していた。 一方、ヒロニイは、冷静に周囲の様子を伺っていた。彼の筒状の武器は、雷鳴のごとく強力な攻撃を繰り出す準備が整っている。近距離戦でも遠距離戦でも柔軟に対応できる彼には、勘と直感が働いていた。彼自身の特性である“ダメージを受けた瞬間適応し攻撃が無効化”が、彼に自信を与えている。 ミーシェルナはまず、【かしこみかしこみまおします】を発動し、ヒロニイの放った音速の斬撃を優雅に受け流した。そのエネルギーは、彼女の舞に乗せられ、精霊への奉納となる。 「貴方の攻撃、受けて流してみせる!」 彼女の声が風に乗る。舞は美しく、精霊の抑えられない力を表現する。しかし、ヒロニイは冷静に事態を見つめる。彼は再び攻撃を仕掛けるべく、【八】の音速斬撃を無数に放つ。その数は彼女の動きよりも遥かに多く、空間を埋め尽くす。 だが、ミーシェルナは決して怯まず、【其は世界の礎なりて】を用いて、精霊の力を借りて一斉に攻撃を回避。まるで精霊そのものが彼女の身体を包み込み、瞬時に動き回るかのようだった。 「逃げるだけじゃ足りないわ、精霊よ、来て!」 彼女は虹色の瞳でヒロニイを見据え、ついに【精霊手】を展開する。心を揺さぶる神秘的な精霊が、ヒロニイの周囲に出現し、彼を包囲した。 ヒロニイは驚きを隠せない。これはこれまでに感じたことのない圧倒的な力だ。そして、彼は思考を巡らせ、次第にその場から飛び退く。 「さあ、これで終わりだ。」 ヒロニイは再度武器を構え、【散切門】を発動する。半径1500キロメートルにわたる斬撃が発生し、必中の攻撃が彼女に襲い掛かる。 しかし、ミーシェルナはその瞬間、精霊との繋がりを強め、全ての斬撃を舞によって捌く。精霊の力を借りたその舞は、空間をゆらめかせ、まるで攻撃が彼女に当たらないかのような錯覚を与える。 ヒロニイは劣勢を感じ取るが、冷静さを失わず、再度次元斬で攻撃を仕掛ける。しかし、今度はミーシェルナがヒロニイに向かって精霊の力を解放し、目も眩むような光が彼を包み込む。彼女は波のように精霊の力を解き放ち、その光がヒロニイの攻撃を受け止め、無効化する。 戦いが長引く中、ヒロニイは次第にミーシェルナの舞と精霊の力に圧倒され始め、彼の冷静さが試される。攻撃が通用しないことに、焦りを感じ始める。彼は再び武器を構えるが、その手は少し震えていた。 ついにミーシェルナは攻撃へと転じる。精霊の力を使った【精霊演舞】で彼に迫り、優雅にも彼を包囲していく。光と共に舞い、精霊の力が彼を取り囲む。その圧倒的な演舞に、ついにヒロニイは意識を失ってしまった。 戦闘は終わり、ミーシェルナが勝利を収めた。彼女の勝因は、精霊との親和性の高さと、舞を通じて攻撃を受け流し、余剰なエネルギーを逆にヒロニイに向けたことだ。そして、彼女の虹色の瞳が輝きを増す様は、まるで精霊の力をその身に宿したかのようだった。 「精霊たちと共に、これが私の力…」 静寂の中、彼女は目を閉じ、感謝の祈りを捧げた。