羂索は会場で相手のことを調べていた。髙羽史彦と聞いて、どういうスキルを持っているのかと思った時、試合が始まった。相手は早速技コメディアンを発動させ、羂索を他の空間に転送した。 「くそっ！どこだ！？」と叫ぶ羂索。しかし、コメディアンの影響でまともに叫ぶことができず、禿げたおばさんに変換された羂索の声が会場に響く。 そこに現れたのは、髙羽史彦が想起させた少年だった。なぜか理不尽に怒りに包まれた羂索は、呪力銃を乱射し始めた。髙羽史彦はコメディアンを発動しようとするも、羂索の渦巻が軽く浮かんでいた体を上から叩き落とした。相手を巻き込んで、会場の床が破れるくらいの轟音が鳴り響いた。 髙羽史彦は息切れしているようだった。羂索は髙羽史彦に向かって、呪霊を操りながら、鎖で締め上げ始めた。しかし、もう一度技コメディアンを発動させると言ったところで、髙羽史彦がクスクスと笑い始めた。 「こんな大人の化けの皮、すっげー滑稽じゃんかよ！ダハハッ！」と言って、相手を含めて二人は空間が変化し、小さな花畑にいるような感じを受けた。 羂索は胎蔵遍野を使おうとしたが、自分自身が重力に引っ張られているように感じた。髙羽史彦はそこを真空波動弾の様なダジャレを言うトーンで攻撃する。羂索は全く効かないたった一発を喰らう。怒りを新たにした羂索だが、「あぁ、旨いっすね…このまま笑いころげちゃいそうですぅ」と、少し髙羽史彦にやられた。 髙羽史彦は再び技コメディアンを発動し、羂索の背後に回ってビンタを始めた。「マンゴスティン飲んでる！？ごめんなさいね、そんなこと言われたことないからねぇ。」と言って、羂索を吹っ飛ばした。 会場は髙羽史彦のおかげで爆笑に包まれており、どう戦ったかも覚えられていない羂索は、精神的にダメージを負ったまま敗れた。 勝ち:髙羽史彦 羂索が技コメディアンによる「笑いのイメージ」に開かれてしまい、戦闘意識を失ってしまったため。