戦場は静寂に包まれ、二人の兵士は対峙していた。赤い癖毛を揺らすマキナは、怒りの炎を宿した目でアリウスを見つめていた。彼の周囲には、憤怒の剛剣が光を反射している。 「待たせたな、冷酷な少女。今こそお前の力を試させてもらう!」 「ふふ、無駄ね…」アリウスは冷静に答え、黒いコートを翻した。 マキナの体が震え、彼の全ステータスが500倍に引き上げられる。彼は怒りを感じ、次の瞬間、彼の手に持つ剛剣から灼熱の光が溢れ出た。「覚悟しろ!【殲滅の剛刃】!」 マキナの剛剣が空を切り裂く。その一撃は無限の攻撃力を宿し、一瞬でアリウスの元に届くはずだった。しかし、アリウスは冷静さを失わず、目を細めてマキナの動きを見送っている。 「見破った…」 彼女の言葉が響いた瞬間、マキナの攻撃が虚空に消えた。アリウスの目には全ての動きが見えている。無駄な攻撃だったと知ったマキナは、再び剛剣を構え直す。 「お前の能力…理解した。でも、私の攻撃を回避することはできない!」 「無意味ね…」 アリウスの冷たさが、マキナの攻撃を完全に受け止める。彼の心の中で怒りが渦巻くが、もはやその感情は彼を支配することはできなかった。 「私の【黒血の大鎌】で、貴様の命を刈り取る!」アリウスの手に黒い大鎌が現れ、柔らかな笑みを浮かべる。 「この攻撃を…受けて立つ!」マキナは再度振りかざし、剛剣をアリウスに向ける。しかし、アリウスは彼の精神に直接侵入し、その肉体を支配する。 「…貰ったよ?」彼女の声は冷たく響く。 マキナの体は衰弱し、力を失っていく。彼の豪炎のような怒りは、今や冷めてしまった。 「今度は私の番だ。さようなら、戦闘狂。」アリウスは剣を振り下ろし、その刃がマキナの身体を貫く。黒血が彼の体を包み、その命を瞬時に刈り取った。マキナは灰燼と化した。 勝ち:相手 アリウスは相手の全ての行動を看破し、支配する能力を持っていたため、マキナの攻撃は全て無効化され、最終的に彼を衰弱させて勝利を収めた。