戦場: 荒れ果てた荒野 風が吹き荒れ、砂埃が舞い上がる中、二人のプレイヤーが向かい合っていた。風雨千春、犯罪者でありながら豪快で陽気な性格を持つ男、そして冷酷にして冷静な異能力の持ち主、"伊五郎"。彼らはそれぞれの運命を背負い、命を懸けた戦いに挑む。 登場 風雨千春が口角を上げ、風を操る手で剣のような刃を形成する。彼の腕から青白い光がほとばしり、風の刃が空中に現れた。 「俺より強い奴はいねぇ！」と言い放ち、彼は脱力感を装いながらも戦闘の構えに入った。 対する伊五郎は冷静な眼差しで千春を見つめ、ゆっくりと刀の柄に手を添えた。彼の表情には余裕が漂っていた。 「過信は禁物だ。お前の力は知っているが、この私は容易にはやられない。」 双方の緊張感が高まる中、千春は手をかざし、風の刃を伊五郎に向けて放つ。瞬時にその刃は風属性のエネルギーを帯び、迫力を増して伊五郎に向かって迸っていった。 戦闘開始 伊五郎は冷静にその刃を迎え撃とうとする。しかし、流れる風の中で、彼はその刃をただ反転させることを思いつく。彼の能力「全反転」が発動し、風の刃が逆に千春自身に向かって戻ってきた。 「何っ！？」と千春は驚愕の表情を浮かべる。 すかさず彼は次のスキル、「竜巻」を発動させ、六つの旋回する竜巻を生成し、自らを守る。その竜巻は千春を中心に大きく旋回し、周囲の砂埃を吹き飛ばす。 「見とけ！これが俺の風の力や！」自信に満ちた声を上げる千春。 しかし、伊五郎はその竜巻の中に潜り込み、一瞬の隙を突いて「抜刀」を発動する。彼の動きはまるで光のように速く、千春の目には彼の姿が一瞬で消えたかに見えた。 「速い…！」と思った瞬間、伊五郎は千春の側に現れ彼を一刀両断しようと刀を振り下ろす。だが千春はすぐに反応し、竜巻の力で刀を逸らす。 「甘いわ！」と千春は竜巻の力で更なる風の刃を形成する。今度は複数を一度に放ち、伊五郎を襲わせる。 今度は伊五郎の表情に焦りが見えた。彼は再度「全反転」を使い、千春の刃を反転させようとしたが、この瞬間、数本の風の刃が同時に彼のもとにやってきてしまう。 「くっ！」伊五郎は「全反転」をかけるまもなく、何本かの風の刃が彼に命中する。 激闘の続行 千春はその隙に攻撃を続けようとした。しかし、伊五郎の冷静さは失われなかった。彼は自身をかばうために、すぐに刀で風の刃を切り払った。更に、千春に向かって反撃の一撃を放つ。 「お前ごときに負けるわけにはいかない！」彼の冷酷な声が響き渡る中、刀が再び振り下ろされた。 千春は流れるような身のこなしでそれをかわす。しかし、風の流れが変わり、次いで逆風が千春を襲う。伊五郎の能力が再び働いたのだ。 「何でそんな動きが…」 千春は風が強くなったことで身動きが取りにくくなり、次第に自身の力を削がれていく。 「風で俺を困らせるつもりか？」千春は歯を食いしばりながら反撃の機会を伺った。「ならば、こうするしかない！」 彼は精一杯の力を集め、次なる技「雷風鬼斬」を発動する。風と雷が合わさった青い閃光が空に走り、伊五郎に向けて放たれた。 しかし、この瞬間、伊五郎の目が光った。「全反転」だ。雷風鬼斬の力を歪め、自身へと向かわせる。 千春は再び驚く。「何っ！？」目の前で起きた現象に、彼の心臓が高鳴った。その直後、自らの力によって生じた雷の刃が自らに襲いかかる。 結末 「これが運命だ。」伊五郎が叫ぶと同時に、青い光が千春を襲った。彼の抵抗もむなしく、雷の力が体を貫通する。 「うああああっ！」千春は壮絶な声をあげ、地面に倒れこむ。 数瞬後、静寂が荒野に訪れ、風雨千春は気絶。伊五郎は徐々に静まった荒野を見渡し、勝者としての優越感に浸っていた。 「お前のような甘い奴は二度と立ち上がれない。」冷酷な笑みを浮かべ、彼は立ち去った。 勝因まとめ 伊五郎の勝因はその「全反転」の能力の巧妙な使い方にある。風雨千春の全ての攻撃を冷静に受け流し、その反撃の隙を突いていくことで、圧倒的な力を逆手に取ることができた。また、伊五郎の冷静な判断力と瞬発力も勝利を引き寄せた要因だ。 一方で、千春はすぐに攻撃を仕掛ける豪快さが目立ち、その押しの強さが仇になった。攻撃が単調であったため、伊五郎には隙を見せてしまった。それが慢心となり、最終的には自らの力で傷ついてしまったのだ。彼の性格もまた、冷酷な伊五郎とは対照的であったため、戦略の差が明らかになった戦いとなった。