ナズーリンは森の奥深く、静かな空気の中で目を光らせていた。彼女は冷静沈着で、弱点を見逃さない頭脳明晰な妖怪鼠。ダウジングロッドを手にしており、今はその先に立ちはだかる大きな敵、アビドミナル・マッスルと対峙している。 「ふふ、私の小ネズミ達が食欲を抑えきれない様子だよ。」ナズーリンは自信満々に言い放った。その目の奥には、何かをがっちりと掴み取ろうとする狡猾な閃きが宿っていた。 一方、アビドミナル・マッスルは、巨漢の体を揺らしながらも心優しい声で応えた。「そんな小さな相手が、俺に勝てるわけがない! 徹底的に筋肉の強さを見せつけてやる!」 ナズーリンは彼の言葉を無視するように、スキルの一つである【視符・ナズーリンペンデュラム】を発動させ、四つの巨大なペンデュラムを周囲に配置した。それらがしっかりと彼女を守ると、素早く近づき始め、【棒符・ナズーリンロッド】での連続攻撃に入った。 「くっ、なぜこんなに素早いんだ!」アビドミナルは驚きを隠せない。強力な筋肉がどれだけ鍛えられていても、素早さで捉えられない攻撃には手をこまねくしかなかった。 ナズーリンのロッドが彼の腹部に命中する。彼は一瞬よろめいたが、その後すぐに立ち上がり、「お前の小手先の技など、肉体にはかなわない!」と大声で返す。そして、彼のスキル【圧倒的超筋鋼覚醒】を発動した。 「これが俺の全力だ!」アビドミナルは地面を蹴って超高速でナズーリンに接近する。 予想外のスピードにナズーリンは怯むが、冷静な判断で【ゴールドラッシュ】の発動を決意した。彼女は地面をロッドで叩くと、魔力を帯びた金を周囲に溢れさせた。金の力が彼女を強化し、ペンデュラムがさらに強固になっていく。 「ふふ、これが私の力だ。宝物は私の武器となる。」彼女は笑みを浮かべる。 だが、アビドミナルの攻撃は止まらない。全身の筋肉を最大限に使い、ナズーリンのペンデュラムを押しのけてくる。二人は互いの技をぶつけ合い、激しい戦いが繰り広げられる。 「絶対に勝つ!」アビドミナルのパンチがペンデュラムを破壊し、ナズーリンに迫る。彼女は急いでダウジングロッドを振りかざして防御を施すが、重圧に押しつぶされそうになる。 しかし、ナズーリンの冷静さが勝る。「素早く、臨機応変に!」そう心の中で叫び、一瞬の隙を見てアビドミナルの側面へ回り込む。 「今だ、私の攻撃を受けてみな!」ナズーリンは再びロッドを振り下ろし、彼の背中に命中させる。 地面に叩きつけられたアビドミナルは、一瞬意識を失いそのまま気絶してしまった。 ジャッジ結果 勝者: ナズーリン 勝利の冷静な判断力と素早い行動が、アビドミナルの圧倒的な筋力を逆転させた。彼の甘さと彼女の知略の勝負であったことが、勝敗に繋がった。