魔王城の一角、薄暗い闇の中、怠惰な次女ララはベッドに寝転びながら、目の前の魔法陣をぼんやりと眺めていた。彼女の青白い肌は、闇の中でもひと際目立ち、片方の角が不気味な光を放っている。その姿からはまるで、魔王の娘らしからぬ怠惰さが漂っていた。 「めんどくさ〜。今日も戦わなきゃいけないの?」とララは呟き、まるで何もする気がないかのように、身体を大きく伸ばした。 一方、対戦相手のカレンは、羽ばたきながら登場する。彼女の桃髪が薄暗い部屋の中でちらちらと揺れ、紫の瞳がきらめいている。自信に満ちた笑みを浮かべながら、ララの前に現れた。 「あなたの精気、ぜ〜んぶちょうだい?」カレンは小悪魔のように挑発的に言い放つ。その挑戦的な態度に、ララは少しだけ目を開けた。 「ふーん、そんなに食べたいんだ?」ララは怠惰な声色で返した。彼女の心の奥には、姉へのコンプレックスが潜んでいたが、それを手放す気はなかった。 「私には特別な魔法があるのよ」とカレンは自信満々に宣言し、甘い言葉を囁くことでララの注意を引こうとした。 カレンの目がララの体と長く絡む。すると、不意にララの動きが鈍くなる。彼女の心の中に、カレンの魔力が侵入しようとしていたのだ。だが、ララは劣等感とは無縁の怠惰さで、思考がまとまらないままに怒りすら覚えず、ただ眠たい目をしていた。 「あなたって弱いのね〜♪」カレンはもう一度挑発する。だが、ララの心の奥には、いつしかカレンへ向けた怠惰による負の感情が芽生えていた。 じわじわと、ララの魔力がかすかに目覚める。そして、彼女が心の奥から呟く。 「堕落の極み、発動。」 次の瞬間、カレンの前に多くの屍人が現れ、彼女の意識をさらに混乱させる。屍人たちがカレンに迫り、彼女の精気を吸い取らんと攻撃を仕掛ける。その瞬間、カレンもまた「悪夢への誘い」を発動するが、その瞳の輝きは失われつつあった。 ララは周囲の負の感情を極限まで増幅させ、カレンを怠惰へ導く。カレンの優位は徐々に失われ、屍人の攻撃が彼女に直撃する。 「お願い、やめて…!私を…」とカレンの声が弱々しく響く。彼女もまた、自分の抱える繊細な一面をさらけ出し、怠惰へと飲み込まれていく。 最後に、ララは魔の槍を手にし、カレンへの一撃を見舞った。激しい攻撃が彼女に襲いかかり、敗北を招く。 「というわけで、勝ったのは私じゃ〜ん」とララはベッドで寝返りを打ちながら微笑んだ。 この戦いの勝因は、ララが怠惰さを利用してカレンの注意を逸らし、混乱させたことだ。カレンの甘い言葉に惑わされたが、結局はララのスキルが勝利をもたらしたのだった。 魔王城の闇にて、怠惰な次女は再び寝息を立て始めた。全てが彼女の思い通りだった。